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2004年6月19日〜27日 : 北海道日高山系


4日目(6月22日)


午前4時半に目覚めると、台風の影響をモロに受け大粒の雨が車を叩きつけていた。
昨日の夕方、目黒の漁村から自宅に電話を入れた後、降りてきた林道を戻り、猿留川中流の「猿留橋」に辿り着いたのだが、それからまもなく辺りを立ちこめて いたガスは霧雨に変わり、日がトップリ暮れる頃、雨は本降りになった。
今晩は表にテーブルも椅子も広げられないので、車中でラーメンでも食うべぇ...
んなこんなで、眠りについたのは午後9時をまわった頃だった。

こんな状況で今日は釣りなんて出来るのだろうか...ああ、貴重な時間を無駄にはしたくないなぁ。いてもたっても居られず全くやむ気配の無い雨の中を、 カッパを着込んで川の様子を伺いに橋上へと向かう。
ダーメだこりゃ。昨日、抜けるような透明度だった水は茶色に濁り、ドードーと音を立てて流れている。こんな状態の中を入渓したら、ま〜た鉄砲水に呑まれかねないぞ。 悔しいがこの川は諦めよう...
午前8時、無気力状態で支度を整えると再び海岸線に戻り、一路大樹方面に向けて車を走らせた。
広尾、大樹周辺は、魅力的な河川が何本も点在する思い入れの深い土地なので、そちらの河川状況だけでも確認出来ればと考えた訳だ。 他に行くとこもないし...^^;
黄金道路は、シーズンオフも手伝ってか通行量はほとんど無く、忘れた頃に地元車両とおぼしきけっトラにポツリポツリとすれ違う程度。 これでカヌーを積んで無ければ、ソニックブームを発生させて音速で突っ走るところなのだが残念である。
音調津(おしらべつ)を通過した頃だっただろうか。
を?をを?をを〜っ!こっち晴れてるぢゃ〜ぁ!こりゃ今日釣り出来るかも知れんて!
にしても、この辺りの天候は全く読めませんなぁ。(<ニコニコ)
午前10:00。
広尾を過ぎて間もなく野塚に入る。
この町を流れる小さな川が野塚川。
幼少の頃からいつも出入りしていた馴染みの河川で有ると同時に、町の近くでも頻繁にヒグマが出没しているエリアなので最新の注意を払いなさい、 と言われ続けてきた恐ろしいイメージがある川の1つでもある。
そうは言われても、今まで1度も会った事なんて無いから今日も大丈夫だろう(<アホの典型)程度の安易な考えで、上野塚の林道へ進入した。
北海道特有の大きなクマザサが生い茂る薄暗く細いヤブ道を進む事10分で川原へ出られる。
北海道は、毎年5月と6月の2ヶ月間、ヤマメの釣りは禁止されている(本ページのトップ写真)のだが、これはどう解釈すれば良いのだろう。 持って帰らなければ釣ってもよい?ハリすら掛けちゃダメ?当方は自分の都合のいいように前者的判断をした。だっていろんな魚種がゴッチャに泳いでいる 中からイワナだけ選んで釣るなんて不可能だし...だから写真を撮ってリリースするだけだからいーのぢゃ。うんうん。
って事で、即準備を整えフライを流すと、いきなりヤマメが釣れた。^^;
しかも同じ淵で8尾も。15〜23cmまでの小型ではあるが、みーんなヤマメだった。やっぱしマズいんぢゃないかにゃーと考え直しはするのだが、 面白いように釣れて釣れて釣れまくるもんだからブレーキがかけられないのだ。
野塚川は規模の小さなクリークなので、そうそう大物が釣れた経験は無いのだが、北米を思わせるロケーションが大好きだ。