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【千曲川】 長野県・川上地区


対象魚 ヤマメ/イワナ/ニジマス(川上地区に限る)
釣果程度 ☆☆☆
混雑程度 ☆☆☆☆☆
サイズ ☆☆☆
放流実績 下表参照
総合評価 ☆☆
解禁期間 2月16日〜9月30日
入漁料 日釣券・¥1,570-/年券・¥8,400-
備考 言わずと知れた渓流釣りのメッカ。テレビ・雑誌等でお馴染みの川だけに、
入渓者数もハンパではない。
また、解禁が早い川としても有名。

放流年間実績・千曲水系(南佐久南部漁協)
魚種 尾数(稚魚) Kg数(成魚)
イワナ 18万3千尾 12,050Kg
ヤマメ 12万尾 3,150Kg
シナノユキマス 3万尾 1,000Kg
  3,000Kg
  550Kg
虹マス   3,600Kg
ウグイ 16万6千尾  
ヘラ   500Kg
ウナギ   10Kg


前述の通り、千曲川は有名書籍などの特集で何度も取り上げられた事は固より、場所が東京に比較的近く、訪れるのに容易な事が メッカになった理由だと作者は考える。
また、左表の通り放流の魚種・数共に他とは群を抜いた量で、この辺りも人気に拍車をかけている要因だと感じる。

川上地区に限って言えば、ヤマメの放流数はごくごく少量で大半がイワナ、一部の湖にニジマスが放流されている程度。
川は、大部分がフラットで信濃川上周辺はチャラ瀬が続く。中流域の居倉付近になると川幅も狭まり面白いポイントが続くが、この上流部や金峰山川(支流)で最近始まった河川改修工事 の影響か、川底にヘドロが溜まり、数年前に味わった様な釣果は望めない。
先日(99年5月23日)、千曲川源流の十文字峠近くまで行ってみたが、目算で去年の同時期に比べ、半分程の水量しかなかった。

「信濃川上」付近

小海線・野辺山駅を左手に見ながら踏切を渡り、信濃川上に向かって車で約15分、県道68号線にぶつかった所 がここ。
この辺りで釣れたイワナ(19cm)→ヘアズイアー #14
「居倉」付近

川幅は、この居倉を過ぎた辺りからぐっと広がる。下流域よりも魚影が濃い様に感じるが、その分”ハヤ”も多い。小さなライズは ほとんどこのハヤ君によるものと言っても過言ではないほど。
去年驚いた事が有ったのだが、大きな落ち込みに無数のハヤに混じって推定30〜40尾のイワナが悠々と泳ぐ 姿を確認した。中の一尾は友人がドライフライでかけたハヤをいきなり丸飲みし、フッキング出来ず手前でバラした事があった。
この落ち込みにいるイワナは、相当スレている様でまる1日粘って1尾しか釣れなかった。(トップ写真25cm)
「十文字峠」手前

写真は、千曲川源流部。渓相は、行けども行けども大岩とブッシュに阻まれ十文字峠付近まで遡行するのは、よほどの 根気と体力が必要。
釣果は、丸1日遡行に時間を費やし”1尾のみ”(^^;;;
*この辺りは山が深いので、クマ出没注意
漁協曰く、源流部は放流していないとの事なので、釣れたイワナはネイティブ??
食の事情が良くない源流域で、けなげに生きるイワナを目の当たりにして感動した。(今も生き延びてくれている事を願う) →アダムス #20