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ヤマトイワナ探釣紀
インターネットで公開されている情報の中から”ヤマトイワナ”の文字が目に留まったのは、1995年夏の事だった。
たぶん次の釣行に備えての情報収集をしている最中だったと思う。それ以前も名前だけは聞いた事が有ったので、その存在は知ってはいたものの、なにげにそのサイトをクリックして 出てきた写真が強烈なものであった。思わず「なにこれ!」と口走ってしまった程に、体色と言い、その魚がかもし出す厳粛な雰囲気と言い、それは明らかに普段私が釣っているニッコウ系のイワナとは別の生き物だった。
それからというもの、彼らは私の意識の何処かに必ず居て、あの日からの5年間、ただの一度たりとも彼らの存在を忘れた事はなかった。1度だけ該当種と思われる魚を南アルプスの渓で釣り上げた経験を持つが、 度重なる引っ越しを繰り返すうちに貴重な記録写真が行方不明になってしまった。
そんな折り、植物に精通した友人の1人から、絶滅の危機に瀕しているスミレ種(タデスミレ)を長きに渡って探し続けている事を知らされ、その情熱とこだわりに感銘を受けた。 なるほど、だったら自分にだって南アルプスに棲息するヤマトイワナの個体差を調べたり、棲息分布をデータ化する事が出来るのではないか?
そんな思いが探索のきっかけだった。

ワタシの自宅からは、朝起きれば南アルプスが間近に見え、いつも親しみを持って眺める山であるのはもちろんの事、日頃から釣りでもお世話になっているこの山々に、 貴重な魚種がいつまでも温存され続ける事を信じて開設したコーナー故に、時間はかかってもなんとか結果を残したい。
ヤマトイワナについては、その存在を多くの方々に詳しく知って貰いたい想いも有るが、なにぶん絶滅に瀕した希少種であるが故に、 乱獲を防止する意味で河川名やその土地を示唆されないよう、意を用いている事を予め承知の上で閲覧願いたい。

2000年03月18日 記
(加筆・修正 2018年04月24日)
【2018年探索記録】
2018年4月15日 : 釜無川水系 A川   これまでを振り返って…
【2003年探索記録】
2003年5月15日 : 早川水系 F川 F−1支流  迫り来る鉄砲水に呑み込まれ、後は何が何だか…
【2002年探索記録】
2002年5月13日    : 早川水系 F川 F−1支流  ハイブリッド多数
2002年7月24・25日 : 早川水系 E川純血1尾・ハイブリッド多数
【2001年探索記録】
2001年3月17日       :早川水系 C川 C−1支流  未確認・ヤマメ(アマゴ)7尾
2001年4月21日・5月01日 :早川水系 D川 D−1 D−2支流  未確認・ヤマメ(アマゴ)3尾
2001年5月05・06日    :早川水系 A川  尺ヤマト、他ハイブリッド多数
2001年5月12日       :早川水系 A川 A−1支流  ハイブリッド多数
2001年9月14〜17日    :早川水系 E川 E−1、E−2支流  純血多数
【2000年探索記録】
2000年4月29日    : 天竜川水系 A川 未確認
2000年5月29日    : 早川水系 A川 未確認
2000年6月25日    : 釜無川水系 A川 A−1支流  純血1尾・ハイブリッド多数
2000年7月01日    : 釜無川水系 A川 A−2支流  純血17尾・ハイブリッド2尾
2000年7月10日    : 早川水系  B川 B−1支流  ハイブリッド6尾
2000年9月09・10日 : 釜無川水系 B川  純血5尾・すくったヤマメ1尾
2000年9月24日    : 釜無川水系 A川 A−2支流  純血29尾
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