【世附川(よずくがわ)・大又沢】
神奈川県西部(2018年04月26日)
対象魚 詳細情報は酒匂川漁協のページを参照
釣果程度 ☆☆
混雑程度 ☆☆
サイズ ☆☆
総合評価 ☆☆☆☆
備考 神奈川県の秘境。西丹沢の甲相国境尾根(こうそうこっきょうおね)に端を発する県内外問わず有名河川の1つ。
当方が釣りを始めた当初からよく通っていた渓の1つである。 今も昔も、この流域はとにかく足で釣果を稼ぐ。どの枝沢へ入渓するにしてもクルマから降りたら直ぐに釣り場があるって訳では無く、時間にして1〜2時間強の歩きが必要。 最奥でなければだいたい4〜5km程度の距離なので大した事は無いが、詰める場合は念のため相応の準備を。
現在は以前の台風で場荒れしたエリアを再整備中との事だが、下流域に再びC&R区間が設定されたら、さらに楽しい釣りが期待出来るかもしれない。

世附川の特長は、個々の釣り人がどこに入渓するかを予め宣言する "申告制のシステム" が採用されていること。地図上に自分が入渓する沢へ、 マグネットと釣り券の半券でマークした後に目的の渓へ向かう訳だが、聞くところによると、釣り場の独占を防ぐためビバーク(露営)や入渓時間に制約が設けられているそうなので、 詳細は酒匂川漁協へ尋ねられたい。

以上から世附川は、予めどれくらいの人数が何処に入渓しているかが一目瞭然なので、このシステムのお陰でのんびり昼頃に釣り場へ到着しても、 どこに入渓すべきかが直ぐに解り、自ずと先行者の有無を気にする必要が無い事が何より嬉しい。

順調に機能しているシステム故、機能不全に陥らないよう個々に倫理節度を持って楽しみたいところだ。
「マーキングマップ」
車止めから直ぐの川沿いにトレーラーハウス調の漁協事務所があり、直ぐにそれと分かる。
立てかけられているマーキングマップに、釣法がフライの人は白を、ルアーの人は黄色を、エサ釣りの人は青いマグネットを、釣り券(半券)と共にマーキングする。
車止め到着は9時過ぎ。平日だがもう既に何人もの釣り人が四方八方に散っているよう。ザッとマーキングされてない沢を見渡すと、 これまで一度も入ったことの無い沢「法行沢(ほうぎょうさわ)」が目に留まる。今日はここへ行こうと即決し、大又沢本流との出合いに半券と共に白いマグネットをマーキング。
「法行橋から法行沢を望む」
右膝をかばいながら歩くこと約1時間で法行沢に到着。
丹沢の山々はどこまでもなだらかで、それに伴って水の流れも林道の傾斜も緩やかなので至って歩きやすい。林道脇にはあちらこちらに水場があるのも嬉しい。
一昨日降ったまとまった雨が影響しているのだろうか、ドードーと流れる瀬音に自然と釣果が心配になる。
はやる気持ちを抑えて早速入渓すると、ポイントを2〜3箇所叩いたその先に、いきなり段差の有る落ち込みが行く手を阻む。足痛いから行くのヤメた…即決。
って事で、早くも法行沢を諦め、沢の出合いから本流を釣ってみようと画策する。
「法行沢合流点から上流を望む」
ここより上流にそびえるダムでほぼ全てを取水しているので、この区間は釣りにならないってのが、足繁く世附川に通う猛者の間では定説なのだが、もしかして竿抜け区間が存在してるかも♫♪♫〜♫♪
淡い期待を胸に本流に立ち込む。

水が無い…
魚も居ない…
アホくさ…
「上流の水を吸い取るダムの全貌」
そそくさと枯れ沢から退散し、先を詰めると、程なく右手にダムの姿が目に入る。
このバックウォーターは、当方が生まれて初めて魚をヒットさせた場所。懐かしいが今は重機が踏み固めてしまい当時の雰囲気は皆無。

よって、大又沢のダム下流を流れる沢の水は、主に法行沢の水の流れが主である。もちろん幾筋もの枝沢から集まったものも含まれるが、水の豊かなフィールドである事が良く解る。
「ダム上の千鳥橋から以遠を望む」
再び沢の流れが復活し、健全な渓の姿が蘇る。
出発地点のマーキングマップには、ここ千鳥橋から入渓している釣り人がいるハズなので、先行者を抜かない様にこの辺りから入渓。

澄み切った流れに心が癒やされ、上機嫌で釣り上がる。
きっと先行者は右岸を釣り上がったハズだと勝手に想像し、2日前に降った雨の影響で増水している流れに刃向かいながら、やっとの思いで対岸に渡る。
こっち側の方が何か釣れそうな気するべ…
「千鳥橋付近の渓相」
渓が広いので、ポイントも無数に存在する。その1つ1つに時間を掛けて丁寧に探っていると、淵の開きギリギリのところから、小さな魚がフライの近くまで寄ってきて食わずにUターンしていった。ををっ!
水面から1〜2mのところを群飛している羽虫はなんだろう?まぁ良く解らないので、ダンでいいべ。^^; ってずいぶん雑な選択だが、16番のオリジナルソラックスを結んだ。程なくして綺麗なヤマメがヒット!
たまたまだとは思うが釣果があった事だし、以遠に人が何人も入っている様なので、今日はこの辺でジ・エンド。
来る度に思う事は、何となくだが本谷よりも、大又沢の方が人の入りが多い(人気がある)ような……気のせいだろうか。
私見だが、先端まで詰めるならば、どちらの渓を選んでも距離的には遜色無いと思う。あながち大又沢の方が釣果がいいなどとも思えない。
強いて言えば、どちらかと言うと大又沢の方は緩やかな地形でエントリーしやすく、本谷の方が規模が大きく険しい向きはある。 どちらに入るにしても、いつ行っても水量が多く、水はどこまでも透き通り、申告制のエントリーシステムが定着しており、どれをとっても素晴らしい渓である事に違いは無い。
だた1点、成魚放流では無く、山梨県の峡北漁協のように、稚魚放流のみに徹底して頂けたらなお嬉しい。
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