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使用工具(ツール)の説明

1本のバンブーロッドが完成するまでの、長く時間の掛かる各プロセスに於いて、多種多様の専用工具が必要となるのは当然のこと。
問題なのは、これらのどれを眺めても結構お値段が張ることなのよねぇ...
かと言って、設計図通り正確に、そして作業効率を上げる意味に於いては、あまり安物ばかりを揃えてしまえば「えぇ〜い、やっぱし俺はビルディングなんてむいてねぇ!」とか言い出すオチも有る訳で...
必ずしも、道具がすべてと言う訳では無いけれど、多少不器用 ^^; な方であっても、ちゃんとした道具を使えば、結構使えるロッドが出来ちゃったりするのはこれホントッ!
なので、どこににお金を掛けて、どこを削るべきかを予め頭の中で整理すべし。
下記は、必ず準備しなければならないツールと、あればなお便利、の順に分類し、おおよその価格も掲載したので何かの参考になれば。
上を見ればキリが無いのは確かだけれど、作業を正確且つスピーディーにこなす要求が強ければ強い程、投資額も上がるので、自分の予算に合わせてツールの自作も余儀なくされる事をお忘れなきよう。


 必要不可欠なツール
プレーニングフォーム
スプリットケーンを三角形状に削る為の台座 既製品購入の場合
7万〜数十万円
自作した場合
2万〜3万円
長尺ロッドの制作を視野に入れて、5フィート以上の物がお奨め。
コンマ何ミリ単位の精度が要求さる事と、時間が掛かり過ぎる理由で私は自作しなかった。
材質は、アルミ製の他にステンレス・スティール製も有り。
洋カンナ
プレーニングフォームにはめ込んだスプリットを削る際に使用 8千円〜1万数千円  
以外と種類は少なく、スタンレー・ライニールセン・レコード等が有名。
写真はスタンレーの荒削り用と仕上げ用。和かんなと違い、これらは押して削るタイプ。刃角と幅で荒削り用と仕上げ削り用がある。
スクレッピングカンナ
竹の表皮を削り落とす際に使用
カッターの背刃等で代用可
既製品購入の場合
2〜3千円
代用した場合
数百円程度
こちらは上述の洋カンナと違い引いて削るタイプ
ディップゲージ
プレーニングフォームの溝を、制作テーパーに合わせて設定する際に使用 アナログ式で1万数千円程度
デジタル式でおおよそ2万円前後
 
計測前にゼロ設定の確認をお忘れ無く。これを怠ると、とんでもないテーパーのロッドが出来上がる事に...
ヒートガン
スプリットの曲がり直しを行う上で必需品
アルコールランプで代用可
1万〜2万  
ポイント的に短時間で高温(約500℃)に熱せられる利点を考えれば、作業効率もグンと上がる。
またアルコールランプでは温度を上げるまでに時間が掛かるし、且つ焦げと煙が発生するので、私はヒートガンを使用。
電動ドリル
主にグリップの成形に使用する他、フェルール内径分やフィラーの削り込み時、ブランクを回転させる上で必要 1万円前後  
ドリルから両手を離して行う作業も多いので、自動連続稼働出来る機能をもった物を購入した方が良い。 最近、特にフェルール内径分の削り込みに於いて本機は使用しなくなったが、グリップ成形には欠かせないツール。
ホーニングガイド
かんな刃を固定角度で研ぐ際に必要 2千〜3千円  
ローラー付きのガイドでブレる事なく正確な刃角を出せる。
スタンレー・プレーンの場合、荒削り用は刃角25度、仕上げ用は30度に設定されているので、これに合わせて研ぐ必要有り。と言っても、どう計っても25度でも30度でも無い刃もザラに 見受けられるので、ホーニングガイドで再度刃角を出す作業も必要になるし、その都度感覚で角度を出すのは 難しい。
砥石
カンナ刃を研ぐ際に必要 1千円〜2千円前後  
一般的に家庭で使われる砥石を購入すれば良い。
研ぎ方は、台所で包丁を研ぐ要領で行う。予め砥石に水を含ませておく事も忘れずに。
コルクプレス
コルクリングの接着時、圧縮する為に使用   自作費
約1000円〜2000円
接着あと(グルーライン)を極力抑え、仕上がりの良いグリップにする為には必要不可欠。
用を足せば、どんな形のツールに仕上げても良い。
木工用・鉄鋼用の平・丸ヤスリ各種
切れ味、刃持ちを重視して”ニコルソン”のものが大お勧め 1本数百円〜数千円  
プレーニングフォーム同様に、これを無くしてバンブーロッドは作れない。
竹割りの節削りからコルクリングの成形に至るまで、何かと必要になる大切なツールだ。東急ハンズ・ホームセンターのコーナー等、一通りのヤスリがセット販売されている商品もある。
サンドペーパー各種
荒研磨時は#400・#800、最終仕上研磨時に#1000・#1200・#1500を使用 1枚約80円前後  
サンドペーパーの出番は、ブランクの接着が終わり、表面研磨を施す作業からだ。また、コルクグリップの 最終成形時にも500番程度のサンドペーパーを使用する。
バイス
スプリットの曲がり直しやドリルの固定等で使用 1千円〜数千円程度  
軟鉄の鋳造品がほとんどなので、用途に合わせた挟み口の加工はヤスリで容易に行える。
竹割り用両刃ナタと六割鉈
六割鉈の他にも五割鉈ってのも見たこと有り、買った事無し、使った事無し それぞれ2千円〜3千円で購入可能  
バンブーロッドメーキングの第一ステップがこの竹割り。実際に作業して見ると、これが案外難しい事に気づく。
無駄無く予定の本数分が取れる様に頑張って!
各種ノコギリ
荒刃ノコは丸竹の切断に、目の細かいノコはスプリットの切断に 1本数千円  
竹を切断する目的の他にも、自作ツールを制作する際にも必ず必要となる。
どれを取っても、差ほど高価なものでは無いので、一通り揃えておいた方が無難。
センチ・インチ両用定規
フライロッドの長さはフィート表記なので自ずと専用定規が必要となる 1千円〜2千円  
フィートをセンチ単位に換算する場合は、一旦インチに直してから、2.54を乗算する事。
つまり、7.6フィートをセンチに直す場合、(7×12+6)×25.4=2286mm、と計算する。
でも、毎回こんな事やってられないでしょ?だから写真の定規が必要な訳!
ノギス
対面、対角幅やフェルールの内径採寸等で使用 2千円〜3千円  
写真のノギスは0.05mmまで測定可能。
各種マスキング
塗装したくない面への溶剤付着を防ぐ(塗装避け) 数百円程度  
テープの他に、液体も有り。
ブランク用接着剤
他にも数種類の専用剤有り 100グラム(1瓶)1千円  
どんなものを使うかで、賛否両論意見が分かれる所だが、経験上特殊溶剤でなくとも良い気が...
接着剤
バンブーロッドの制作にはなにかとエポキシ系がお奨め 写真の商品は主剤・硬化剤合わせて5千円程  
ポイントを押さえれば、どんな硬化時間の溶剤を使用しても良い。
ロッドドライヤー
ラッピングの接着剤を均等に塗り固める為に使用 写真は既製品で7,800円  
ロッドをゆっくり回転させ、接着剤の偏りを解消させる。
ラッピング剤
ガイドを固定するスレッドの硬化用 1500円前後  
一般的な釣り具やさんで取り扱っているので入手は容易だ。
この他にも何種類かの溶剤が売られているが、写真はエポキシタイプのもので硬化に約1日を要する。
バインディング用麻糸・たこ糸
6本のブランクを束ねる際に使用 麻糸2000円前後
たこ糸数百円程度
 
比較的熱に強い糸で有れば、どんな物を使用しても可。
火入れでは、200度近いオーブンに数分〜10分程度の時間熱を加え続けるので、化学繊維の糸は使わない。

 有った方が便利なツール
旋盤
  フェルール取り付け加工に留まらず、フェルールそのものの制作やフィラー制作等々幅広く活躍する 20万円以上  
本格的なロッドビルディングに是非とも所有したいツールの1つ。でもって、現在、何をもってしても 欲しいパワーツールがこれ。まあ、無ければ無いなりの作業は出来るのだけれど、瞬時に正確な作業をこなしてくれる有り難さは、手作業を経験した者ならではの欲求!?
バインダー
削り上げたストリップを糸で束ねる際に使用 既製品購入の場合
3万〜5万円
自作した場合
3千〜1万円程度
見るとやるでは大違い。単純に糸を巻き付ければいいのだろうって考えのあなた!アマイな。
換え刃
洋カンナの予備刃 1枚千円ちょっと、鋼材は4千〜5千円  
作業リズムを崩さない為には、むしろ"必要不可欠なツール"欄に載せたい程。
オーブン
スプリットの火入れ作業で必要 既製品購入の場合
数万円〜数十万円
自作した場合
当機にかかった費用は5千円程
当方の場合、2つのトースター側面に穴を開け、ステンレスパイプをブッ刺して出来上がり。
ボール盤
コルクリングのセンター加工等 1万数千円から数万円程度  
他にも自作ツールを制作する上で何かと重宝する
サンドブロック
サンドペーパーで代用可 1つ千円前後  
主にブランク接着後の硬化した表面の溶剤を隔離する際に使用。
卓上グラインダー
ヤスリで代用可 1万数千円から数万円程度  
節の処理をよりスピーディーに。
クランプ
バイスやグラインダー等の固定に 1個数百円〜数千円  
特に固定したドリルを稼働させる際には、予想以上の振動が発生するので、ノンスリップで丈夫なものを。
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