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ラーメンは我が青春の味なり
※以下、店の詳細は省略
【1位 アルプス食堂】
【2位 みどりや食堂】
かなり色の黒いスープが特長で、最初に出てきた時はにそこそこ驚いた。でもこれは見た目だけで、決して味が濃いわけでは無いのでご安心を。
この店はチャーハンが無いので、代わりに "カレーライス" を頼むのが通例。家庭的な味でかなりよろしい。 メニューには書かれてないけど、ミニカレーもあるから、ちょっと量が多いかな?と思われる人は頼んでみそ。
この店はチャーハンが無いので、代わりに "カレーライス" を頼むのが通例。家庭的な味でかなりよろしい。 メニューには書かれてないけど、ミニカレーもあるから、ちょっと量が多いかな?と思われる人は頼んでみそ。
【3位 福吉】
【4位 国界】
【5位 蓬莱軒】
5位以下はどんぐりの背くらべ。
あえて挙げるなら蓬来軒の支那そば。雑誌で堂々の1位を飾るなど周りの評価は高いようだが、そんなに言うほど美味いか?と思ってしまう…
オレに言わせれば、むしろここのお奨めは "チャーハン" である。
あえて挙げるなら蓬来軒の支那そば。雑誌で堂々の1位を飾るなど周りの評価は高いようだが、そんなに言うほど美味いか?と思ってしまう…
オレに言わせれば、むしろここのお奨めは "チャーハン" である。
他にもいろいろあるけれど、キリが無くなるので今日のところはこの辺で。
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タイムカードで管理されるようなきっちりとした仕事では無く、なんとなく夜10時頃から翌朝7時頃まで、休憩時間なんてのも有るのか無いのか分からない…といった驚くべきアバウトな勤務態勢の中で、 夜中じゅう眠たい目をこすりこすり着荷の確認をしたり、青果店のトラックまで売れた野菜を運ぶといった単調な仕事はとてもキツかった。
日々そんな感じではあったけれど四六時中忙しいわけではなく、夜中に何度か輸送トラックが途切れる時間帯ってのがあって、そんな時は運び屋にとってホッと出来るひととき。 ヒマな時間が出来ると、周りの大人達は決まって女の話ばかりしていた。
根岸線の最寄り駅から2つ先にある新杉田駅で降りると、駅裏の東芝工場奥には広大な暗闇の埋め立て地が広がっていて、南部市場までのルートはこの闇の中にある。 奮起して暗黒の世界に入り込んだら、間もなく道中で唯一、闇夜に浮かぶヨコハママリーナが見えてくる。 直線道路正面にたたずむこの建物にのみ照明が灯り、明かりに近づくにつれて安心感が湧き上がってくる。そんな灯台のような羅針盤のような存在がとても有り難かった。 安堵するのもつかの間、マリーナを過ぎるとこの光りが先の闇を一層深く際立たせた。
八景島シーパラダイスが出来る10年以上前の話で、まだこの辺りは交通量が少なくて、シーサイドラインも首都高も通ってない時代だったから、夜の埋め立て地へ入る人なんてよほど用事があるか、 何かをたくらんだヤンキーくらいしかいなかったハズだ。端から見たら、オレだってうさん臭いヤツだと思われていたにちがいない。
そんなエリアを一人歩いて南部市場へ向かうわけだから、それはそれはストレスで何度めげそうになったかわからない。だけど日当7,000円は当時の高校生にとっては魅力的な金額で、 モチベーションを繋いだのはこのバイト料のお陰だったと思う。
ある日の朝、仕事を終えて店先でボーッとしていると、後ろから「おぅ、ラーメン食い行っか?」と声を掛けてきたのはバイト先の社長だった。
思わず「ギョッッッ」とする。
「武闘派の経済ヤクザ」って表現がピッタリな人で、威圧感が服を着て歩いている風だから、近寄るだけで殺されるんじゃないかといつもビクビク距離を取っていた。
ああいう怖い人は即刻逮捕されるベキであると切に願っていたから、そんな人から二人きりでメシに誘われたのだからインパクトは強い。
連れて行ってもらったラーメン屋は、新杉田駅近くにある産業道路沿いの路面店。目の前の道路からまき散らされた排気ガスが、常に店にまとわりつく様な立地にポツンと建っていた。
軒先の色あせた赤いテントに、白い字で "ラーメン めし 吉村家" と書かれていて、コンクリートむき出しの床にはパイプの丸椅子が無造作に並び、壁には雑に貼られた短冊のようなメニュー数枚に 「ラーメン・大・中・普通 時価」とあった。
なんかお世辞にも綺麗な店舗とは言えなくて、明け方から開店していたり、ラーメンの値段が時価だったり、店主の怒鳴り声に緊張が張り詰める店内だったり… そんな不思議な店を好奇の目で見渡す若かりし日の自分がいた。
あまりの美味さに震えた…
世の中にはこんな美味い食いもんがあったのか。
夜通し仕事をした後だった事が感動を後押ししたのかも知れない。となりに苦手な社長がいる事を忘れてむさぼりつく。あれは特別で衝撃的な味だ。この時以来、吉村家のラーメンはワタシの青春の味である。
横浜家系と騒がれるしばらく前の話だ。
それまでのラーメンのイメージと言えば、時々自宅で食う「サッポロ一番」とか、学校帰りの駄菓子屋でおやつ代わりに食うブタメンとか…せいぜいそんな感じ。 明らかに「ラーメン」を意識したのはあの日の朝からで、吉村家の存在を教えてくれた経済ヤクザの社長には感謝である。おまけにラーメンの脳内麻薬中毒に汚染させてくれた事にも礼を申し上げたい。
不思議なもんで「あの調子なら、マツコの知らない世界で豚骨ラーメンのプレゼン出来たんじゃねー?オレ」と思えるほど好き好んでいたギトギトラーメンだが、人間トシをとると明らかに味覚が変わるのはつくづく実感するところ。 特に脂っこい食い物は胃がもたれるので敬遠するようになり、若い頃は何杯でも食えた我が青春の味・吉村家のあのラーメンも今はかなりヘビー。
青春の味は思い入れのある味だから、生涯大切にしたいものであるけれど、食える食えないは別の話。この歳になると、サラサラっと入るあっさり系のラーメンに好みがシフトしていくのは自然の流れだろうか。
ここ山梨へ越してきた頃は右も左も分からなくて、何かある度にかみさんと二人で故郷の横浜を恋しく思い、何度となく帰ろうかと悩んだ。暫く時間がかかってこちらの土地にようやく慣れてきた頃、 山梨にもあっちこっちに美味いラーメン屋があるんだなぁなんて、気持ちの余裕と共にそんな事も分かってくる。
話ついでなので、日頃ワタシが贔屓にしている店を以下にいくつか掲載してみようと思う。あくまでも家系のような豚骨バリバリのヘビーラーメンではなく、いたってシンプルな中華そばを中心にピックアップしてみた。
山梨まで釣行された方々は、帰宅前の昼飯にでもちょこっと立ち寄ってみては如何?