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2004年11月13日〜17日
北海道忠類川 サーモンフィッシング



4日目(11月16日)




ただ今、早朝3時10分。
昨日と同じく4時にモーニングコールをセットしたのに、やっぱし3時10分に...

昨晩の天気予報のとおり、今朝は相当冷え込んでいる。あぁ指先もジンジン痛いし足のつま先もビリビリと痛い。ここが県内河川だったら間違いなく家に帰ってるところだな。
午前5時半。第一管理棟の駐車場着。
平日が手伝ってか、駐車しているのはワタシの車だけ。今日も一番乗りだと気を良くしたのもつかの間、 まさか昨日の雨で今日の調査は中止になったんだろうか?との不安が頭をよぎるが、それから30分後の午前6時。 管理棟の守衛さんが駐車場に飛び込むが如く到着。あ〜んだ遅れてきただけか。取り越し苦労で良かった...

午前6時05分。
第一管理棟で本日日付のスタンプを押して貰い入渓許可を得た後、河原へ移動。
昨日、ビッグワンを取り込んだ浅瀬が結構な深場に変わっている事からして、だいぶ増水しているようだ。 これを機に下流で停滞していたヤツらが忠類川上流へ向けて一気に遡上を始めるに違いない。(<希望的観測)
午前8時過ぎ、それまで穏やかだった辺り一帯が、突然西からの突風に見舞われるようになる。
本日の北海道地方は寒波の到来で日本海側を中心に大荒れが予想されるとは聞いていたが、その影響が太平洋側にまで出ているのだろうか。
強風に輪を掛けて、取り払っても取り払っても瞬く間にガイドは氷でふさがり、フライも凍り付けば鼻水も止まらず。
楽しむために当地を訪れたはずのサーモンフィッシングであったが、苦痛の連続に顔がゆがむ。 本日は今のところ入渓しているのはワタシだけのようだ。当たり前だっちゅーねん。
何の変化も無いキャストを永遠に繰り返し、風はワタシの意図しない方向にラインを飛ばすし、根掛かりでフライを無くすし、寒さの中小便を我慢し続けてるし、 凍てついた手足に脂汗まで垂れてくるし...
よほどのマゾヒスト体質か、私家版サーモンフィッシングマニュアルでも作っているんぢゃない限り、正直こんな身体の痛め方はゴメンだ。
もう何処かの店で、背中丸めて熱燗の空瓶でも並べたい。
ここでの釣り方はダウンクロスオンリーなので、上流からの吹き下ろしは追い風となってラインを遠くまで運んでくれはするのだけれど、 にしても酷い風はラインコントロールを失うばかりか、体感温度を一気に下げる。
こんな状況ならば、昨日の雨の方がまだマシかも知れない。

釣り開始から4時間半後の午前10時半。
着水したラインが強風で下流に飛ばされた時、その勢いでフッキングしたのだろうか。^^;
なんともまぁ実感の無いままにヒット。
しかし、今日は釣れないかもしれないと半ば諦めていた中でのフッキングは、どういう状況であっても嬉しい。忘れかけていたあの強烈な感触が。
「をーーーっ、きちゃったよ、きちゃったよーーーっ!」ったくもう5時間も経つぜ。おっせーっつーのよぅ。
と、先ほどまでのナイーブなアダムスちゃんは何処へ行ったやら。変わり身の早さがワタシの持ち味だ。
ロッドを立てて、ゆっくり丁寧に岸へ寄せる。魚体が確認出来る程に近づいた頃、なんとなく違和感を覚える。
スレかよ、スレ!
がっちりとフッキングしているのは口では無くアブラびれの辺りであった。約5分後、無事に取り込みに成功。76cmのメスだ。
1匹釣って気持ちが楽になったところでしょーべんタイム&小休止。風を避け車に逃げ込むと中は暖かかった。天国であった。



ポカポカする車内♪...強風が適度に車体を揺らし♪...適当に響く風の音♪...もはや子守歌以外の何ものでもなかった。



目覚めたのは、それから2時間が経過してからだった。
突風は相変わらず凄まじく、オマケに粉雪が混じるようにもなった。もう今日は釣りヤメた...
一言つぶやきリクライニングを起こすと、周りには数台の車が止まっていた。い゛〜〜〜ぃ?こんな天候の中?......何処にも猛者はいるものである。
その後、暇つぶしに野付半島をドライブしてホテルへ。


本日の入渓者数1人...かと思ったら最終的には4名。トータル釣果数19尾。(<ってなんぢゃそりゃ?)
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