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2010年4月、大雨で増水した渓の流れは、それまで特有の趣があった石空川の渓流美を一瞬で破壊した。 土嚢で固められていた工事用メンテナンス道路はコンテナバックごと削り取られ、それらが押し流された残骸は、辺り一面無作法に投棄された無数の産業廃棄物と化して、見るも無惨な渓に変貌してしまった。 良いポイントだった淵も、瀬も、巨岩帯も何処へやら… |
【2010年04月15日 撮影】 | ||
正直、もう石空川では以前の様な釣りは期待出来ないだろうな、と希望を無くしかけたあの時から7年… これが自然再生の底力。 |
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何事も無かったかの様にとうとうと流れる渓を眺めていると、自然の奥ゆかしさを感じるばかりか、謙虚な気持ちで自然に接したいと切に思うものである。 さて問題の釣果についてであるが、この渓を紹介している以前より記載している通り、このエリアは漁協による放流が実施されて無く、自然繁殖区間であるが為、過剰なキープが繁殖に追いつかない。 よって、どのポイントで釣っても爆釣を期待出来る程に魚がいる訳ではないので、過度な期待をもって入渓される事の無いように。 万人が楽しく釣りを楽しむ為には、1人でも多くの釣り人がキャッチアンドリリースを実践してくれる事が大切だと思う。 当方が入渓した6月は、ドライフライが主となった季節といってもまだまだ水は冷たく、12番フックのフライに飛びついてくるヤル気のある魚にはなかなか出会えなかった。 今回は、精進ヶ滝直近の駐車場から下流500m辺りを起点に、一の滝(魚止めの滝)までの区間をご紹介。 |