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【野猿谷】
山梨県中部(2021年04月02日)
対象魚 イワナ・アマゴ
釣果程度
混雑程度
サイズ
放流実績 山梨中央漁協の実績による
総合評価
入漁料 年券 ¥4,000-/日釣券(前売り) ¥800-/日釣券(現場売り) ¥1,200-
備考
野猿谷は山梨県の名勝・昇仙峡の上流に位置し、辺りは金峰山から流れを発した荒川の侵食によって形成された花崗岩の巨岩帯。2階建ての一軒家ほどもある大きな岩が頭上に覆いかぶさり、一面を塞ぐように連なるさまは圧巻だ。
この豪快さは黒桂河内川や双六谷を彷彿させる。

一方、下流の昇仙峡界隈に目を向けると、3月の解禁当初「午前7時に放流しますよー」ってなアナウンスがあって、開始時刻と共によーいどんで釣らせるそのスタイルは釣り堀さながら。
地元の渓流釣りファンに人気のイベントらしく、ライバルをかき分けての陣取り合戦は、ローカルニュースで放映されるなど春の風物詩となっている。

能泉湖(荒川ダム)のバックウォーターから上流に1.5km程の区間は終年禁漁区に設定されているので注意の事。
※湖への流れ込みから最初に現れる堰堤まで

なお、これ以遠の道路脇にも注意を促す「禁漁区」の看板がいくつも立てられているが、荒川ダムより上流で禁漁区が設定されている箇所はここ以外に無いので、それらの看板は無視して宜しい。

ちなみに遊漁券は各所のコンビニの他、荒川ダム横のそば屋「だいこくや」で購入可能。店内はテーブルと囲炉裏が印象的。

禁漁区の上から入渓。
ところどころに河原がフラットになる箇所も存在し、このように巨岩がない区間は傾斜がゆるく流れは穏やかで遡行しやすい。そして巨岩帯に入ると傾斜がキツくなり、連瀑の様相を見せる箇所も出現する。ふたたびフラットになる…ここ野猿谷はその繰り返し。

野猿谷の標高は800m〜900m程度。
先日入渓した1700mの塩川源流では既にドライで釣れているのに、ここはそれよりもかなり低い位置にあるのに反応はシブい。
たまーに「バッッ」と食いつきはするものの、どうしてもフッキングに至らない。 こちらの気配を察して岩陰に隠れるヤツもいれば、鼻先までフライに近づきサッとUターンするヤツもいる。
魚はいるのだが、どうしてもヒットしない…

巨岩帯を抜けると再びフラットな渓相が現れる。
視認性が悪くなるのであまり小さなフライは使いたくないのだが、こういう状況なので仕方なく "#20" のモスキートをチョイスする。
が、状況は変わらず…

また巨岩帯に突入。
だいたいは左右どちらかを大きく巻けばクリアー出来る場合がほとんどだ。
相変わらず反応はあるものの釣れない。
周囲を大岩で囲まれるシチュエーションでは、こちらの身を隠すのに好都合なのだが、そうは言ってもどうしても釣れない。

我慢の釣りを強いられ2時間強が過ぎたころ、前方にあずま橋が見えてくる。
当方の場合は、いつもこの橋が見える辺りで納竿としているので、本日もこれにて終了。
結果、今シーズン始めて入渓した野猿谷では、1尾も釣果が得られない残念な結果とあいなった。

季節はまだ4月に入ったばかり。本格的にドライフライでの釣りを楽しもうと思えば、あと1ヶ月は待ちたいところ。当方の釣り方は少々気が早いのだ。
その理由に増して、野猿谷以遠に放流実績は無いようなので、そもそも沢山の釣果は望めない。 5月以降のベストシーズンに突入しても、毎回ポツリポツリとしか釣果は得られないので、年間を通じてあまり過度な期待はしない方が吉と思われる。
そこそこ釣果を得たいならば、野猿谷よりも荒川ダムの下流に入渓すべきかと思うが、昇仙峡ではニジマスが釣れたりするのでワタシは好まない。
なお、下流にも禁漁区が設定されている箇所があり、仙娥滝・石門の区間は該当区間なので入渓ポイントには細心の注意を。
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