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2004年6月19日〜27日 : 北海道日高山系


2日目(6月20日)




ただ今、午前4時。眠り倒すと書いたものの、そうそう寝られるもんでもなく...うう...早く陸に上げてくれ...
大型客船はあまり揺れないとはよく聞く話だけど、実際はそんな事なくって、妙に長くて深いこのどくとくの揺れは、思わず何とかしてくんないかなぁと 言いたくなってしまう。重く身体の四肢に染み込んでくるのよねぇ。船の揺れって。

上述した通り、当方が利用している船室のランクは2等寝台だから、自分だけの空間が持てると思えば結構ナイスな選択かもしれない。 外部との仕切りはカーテンだけだけれど、通路は広いしコンセントもついているし、これで携帯が繋がってくれれば言うことなし。
13:15,定刻通り待望の苫小牧へ到着。
気温摂氏18度、天候ガスった雨。雨?うっそだろう?北海道は梅雨の無い土地なんだから雨なんて降っちゃいけないんだぞ。びえーん。
幼少の頃、家族で北海道へ帰省していた頃が懐かしく思い出される。あの頃も苫小牧を見渡す景色はこんなだったっけかなぁ。覚えているのは、港から千歳まで の道中、走っても走ってもアシの生い茂った湿地帯の単調な景色が、子供にとってはとっても退屈な時間だった事。そしてハンドルを握る親父と横に座っている お袋の会話が妙にハイだった事。
当時は大洗なんて遠方の発着では無く、東京の晴海埠頭(だったかな?)から北海道行きのフェリーが出航していたし、住んでいる場所も横浜だったから 今よりも移動がずっと楽で、気軽にフェリーを利用出来る時代だった。
古き良き時代だったって事か...
さて、直ぐに移動したいところだが、山にこもりっぱなしになるので、せめて数日分の食料を調達しておかなければ。
大きな長崎屋が出来たんだなぁ(<っていつのことよ^^;)と関心しながら、駐車場の車高制限で長崎屋を諦めて隣のイトーヨーカドーに入店。ビビりましたわ。 だって結構な大きさの毛ガニが一杯¥1,000-で売られてるんだもん。オマケにその横にはギッシリつまったボタンエビも1パック¥1,000-、その横の生ウニ も¥1,000-。こりゃおかんの好物ばっかしぢゃぁ。さっそく送ってやらにゃー。
で、買ったはいーのだけれど、生ものは送れないとサービスカウンターであっさり断られ、近くのセブンイレブンでもクールは扱ってないと断られ、 「どーするにゃー!?」と、途方に暮れていたところへ、目立つ「クール」の文字をひっさげてクロネコヤマトの車が目の前を通過して行くではないか! 天の助けとはこの事。「お〜い、おにいちゃん、ちょっと待ってくれ〜」、すかさず呼び止めて送りの手続き完了なり。(^^)v
何かと手間取った関係で苫小牧出発は午後3時半を回っていた。ちょいとマズいぞ、予定では途中の様似の渓に寄り道して夕マズメを狙うハズだったのにぃ。 カーナビに本日の目的地である「えりも町 目黒」を入力すると、「260Km、7時間位掛かります」の音声に寄り道しての釣りはアッサリと諦めた。
全く霧の晴れないR235,R336を突き進み、襟裳岬を越えて午後7時、ようやく目黒の漁村に到着。
おそらく携帯の電波が届くエリアはここらが限界だろうから、自宅に無事の旨を連絡した。

漁村からは林道を使い、とにかく奥へ奥へと山道を登り続けること30分、途中から舗装路がダートに変わる頃、脇の暗闇からいきなり鹿のコロニーに林道を 横断されて何事かと焦る。不思議とメスばかり。ん?この時期はオスも角無いんだっけ。
頭に積んだカヌーを気にしつつ先を急ぐと、見覚えのある石橋を発見。猿留(さるる)橋だ。以前、従兄弟の兄いに釣れてきてもらい、爆釣に次ぐ爆釣を体験 したあの時、正にあの時に駐車した脇に掛かっていた橋だよこれは。既に辺りは暗いが間違いはない。
もう日が暮れてしまったし、今日はこの待避スペースで夜を明かすとしよう。
本日の走行距離、310Km。
うう、ちかりたびー(<死語?)、酒食らってさっさと寝よ。
P.S
ランタンとパソコンに虫がたかって、飯の中も悲惨ならモニター周辺も悲惨なり