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使用工具(ツール)の説明
必要不可欠なツール | |||
プレーニングフォーム | |||
スプリットケーンを三角形状に削る為の台座 | 既製品購入の場合 7万〜数十万円 |
自作した場合 2万〜3万円 |
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長尺ロッドの制作を視野に入れて、5フィート以上の物がお奨め。 コンマ何ミリ単位の精度が要求さる事と、時間が掛かり過ぎる理由で私は自作しなかった。 材質は、アルミ製の他にステンレス・スティール製も有り。 |
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洋カンナ | |||
プレーニングフォームにはめ込んだスプリットを削る際に使用 | 8千円〜1万数千円 | ||
以外と種類は少なく、スタンレー・ライニールセン・レコード等が有名。 写真はスタンレーの荒削り用と仕上げ用。和かんなと違い、これらは押して削るタイプ。刃角と幅で荒削り用と仕上げ削り用がある。 |
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スクレッピングカンナ | |||
竹の表皮を削り落とす際に使用 カッターの背刃等で代用可 |
既製品購入の場合 2〜3千円 |
代用した場合 数百円程度 |
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こちらは上述の洋カンナと違い引いて削るタイプ | |||
ディップゲージ | |||
プレーニングフォームの溝を、制作テーパーに合わせて設定する際に使用 | アナログ式で1万数千円程度 デジタル式でおおよそ2万円前後 |
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計測前にゼロ設定の確認をお忘れ無く。これを怠ると、とんでもないテーパーのロッドが出来上がる事に... | |||
ヒートガン | |||
スプリットの曲がり直しを行う上で必需品 アルコールランプで代用可 |
1万〜2万 | ||
ポイント的に短時間で高温(約500℃)に熱せられる利点を考えれば、作業効率もグンと上がる。 またアルコールランプでは温度を上げるまでに時間が掛かるし、且つ焦げと煙が発生するので、私はヒートガンを使用。 |
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電動ドリル | |||
主にグリップの成形に使用する他、フェルール内径分やフィラーの削り込み時、ブランクを回転させる上で必要 | 1万円前後 | ||
ドリルから両手を離して行う作業も多いので、自動連続稼働出来る機能をもった物を購入した方が良い。 最近、特にフェルール内径分の削り込みに於いて本機は使用しなくなったが、グリップ成形には欠かせないツール。 | |||
ホーニングガイド | |||
かんな刃を固定角度で研ぐ際に必要 | 2千〜3千円 | ||
ローラー付きのガイドでブレる事なく正確な刃角を出せる。 スタンレー・プレーンの場合、荒削り用は刃角25度、仕上げ用は30度に設定されているので、これに合わせて研ぐ必要有り。と言っても、どう計っても25度でも30度でも無い刃もザラに 見受けられるので、ホーニングガイドで再度刃角を出す作業も必要になるし、その都度感覚で角度を出すのは 難しい。 |
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砥石 | |||
カンナ刃を研ぐ際に必要 | 1千円〜2千円前後 | ||
一般的に家庭で使われる砥石を購入すれば良い。 研ぎ方は、台所で包丁を研ぐ要領で行う。予め砥石に水を含ませておく事も忘れずに。 |
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コルクプレス | |||
コルクリングの接着時、圧縮する為に使用 | 自作費 約1000円〜2000円 |
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接着あと(グルーライン)を極力抑え、仕上がりの良いグリップにする為には必要不可欠。 用を足せば、どんな形のツールに仕上げても良い。 |
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木工用・鉄鋼用の平・丸ヤスリ各種 | |||
切れ味、刃持ちを重視して”ニコルソン”のものが大お勧め | 1本数百円〜数千円 | ||
プレーニングフォーム同様に、これを無くしてバンブーロッドは作れない。 竹割りの節削りからコルクリングの成形に至るまで、何かと必要になる大切なツールだ。東急ハンズ・ホームセンターのコーナー等、一通りのヤスリがセット販売されている商品もある。 |
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サンドペーパー各種 | |||
荒研磨時は#400・#800、最終仕上研磨時に#1000・#1200・#1500を使用 | 1枚約80円前後 | ||
サンドペーパーの出番は、ブランクの接着が終わり、表面研磨を施す作業からだ。また、コルクグリップの 最終成形時にも500番程度のサンドペーパーを使用する。 | |||
バイス | |||
スプリットの曲がり直しやドリルの固定等で使用 | 1千円〜数千円程度 | ||
軟鉄の鋳造品がほとんどなので、用途に合わせた挟み口の加工はヤスリで容易に行える。 | |||
竹割り用両刃ナタと六割鉈 | |||
六割鉈の他にも五割鉈ってのも見たこと有り、買った事無し、使った事無し | それぞれ2千円〜3千円で購入可能 | ||
バンブーロッドメーキングの第一ステップがこの竹割り。実際に作業して見ると、これが案外難しい事に気づく。 無駄無く予定の本数分が取れる様に頑張って! |
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各種ノコギリ | |||
荒刃ノコは丸竹の切断に、目の細かいノコはスプリットの切断に | 1本数千円 | ||
竹を切断する目的の他にも、自作ツールを制作する際にも必ず必要となる。 どれを取っても、差ほど高価なものでは無いので、一通り揃えておいた方が無難。 |
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センチ・インチ両用定規 | |||
フライロッドの長さはフィート表記なので自ずと専用定規が必要となる | 1千円〜2千円 | ||
フィートをセンチ単位に換算する場合は、一旦インチに直してから、2.54を乗算する事。 つまり、7.6フィートをセンチに直す場合、(7×12+6)×25.4=2286mm、と計算する。 でも、毎回こんな事やってられないでしょ?だから写真の定規が必要な訳! |
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ノギス | |||
対面、対角幅やフェルールの内径採寸等で使用 | 2千円〜3千円 | ||
写真のノギスは0.05mmまで測定可能。 | |||
各種マスキング | |||
塗装したくない面への溶剤付着を防ぐ(塗装避け) | 数百円程度 | ||
テープの他に、液体も有り。 | |||
ブランク用接着剤 | |||
他にも数種類の専用剤有り | 100グラム(1瓶)1千円 | ||
どんなものを使うかで、賛否両論意見が分かれる所だが、経験上特殊溶剤でなくとも良い気が... | |||
接着剤 | |||
バンブーロッドの制作にはなにかとエポキシ系がお奨め | 写真の商品は主剤・硬化剤合わせて5千円程 | ||
ポイントを押さえれば、どんな硬化時間の溶剤を使用しても良い。 | |||
ロッドドライヤー | |||
ラッピングの接着剤を均等に塗り固める為に使用 | 写真は既製品で7,800円 | ||
ロッドをゆっくり回転させ、接着剤の偏りを解消させる。 | |||
ラッピング剤 | |||
ガイドを固定するスレッドの硬化用 | 1500円前後 | ||
一般的な釣り具やさんで取り扱っているので入手は容易だ。 この他にも何種類かの溶剤が売られているが、写真はエポキシタイプのもので硬化に約1日を要する。 |
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バインディング用麻糸・たこ糸 | |||
6本のブランクを束ねる際に使用 | 麻糸2000円前後 たこ糸数百円程度 |
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比較的熱に強い糸で有れば、どんな物を使用しても可。 火入れでは、200度近いオーブンに数分〜10分程度の時間熱を加え続けるので、化学繊維の糸は使わない。 |
有った方が便利なツール | |||
旋盤 | |||
フェルール取り付け加工に留まらず、フェルールそのものの制作やフィラー制作等々幅広く活躍する | 20万円以上 | ||
本格的なロッドビルディングに是非とも所有したいツールの1つ。でもって、現在、何をもってしても 欲しいパワーツールがこれ。まあ、無ければ無いなりの作業は出来るのだけれど、瞬時に正確な作業をこなしてくれる有り難さは、手作業を経験した者ならではの欲求!? | |||
バインダー | |||
削り上げたストリップを糸で束ねる際に使用 | 既製品購入の場合 3万〜5万円 |
自作した場合 3千〜1万円程度 |
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見るとやるでは大違い。単純に糸を巻き付ければいいのだろうって考えのあなた!アマイな。 | |||
換え刃 | |||
洋カンナの予備刃 | 1枚千円ちょっと、鋼材は4千〜5千円 | ||
作業リズムを崩さない為には、むしろ"必要不可欠なツール"欄に載せたい程。 | |||
オーブン | |||
スプリットの火入れ作業で必要 | 既製品購入の場合 数万円〜数十万円 |
自作した場合 当機にかかった費用は5千円程 |
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当方の場合、2つのトースター側面に穴を開け、ステンレスパイプをブッ刺して出来上がり。 | |||
ボール盤 | |||
コルクリングのセンター加工等 | 1万数千円から数万円程度 | ||
他にも自作ツールを制作する上で何かと重宝する | |||
サンドブロック | |||
サンドペーパーで代用可 | 1つ千円前後 | ||
主にブランク接着後の硬化した表面の溶剤を隔離する際に使用。 | |||
卓上グラインダー | |||
ヤスリで代用可 | 1万数千円から数万円程度 | ||
節の処理をよりスピーディーに。 | |||
クランプ | |||
バイスやグラインダー等の固定に | 1個数百円〜数千円 | ||
特に固定したドリルを稼働させる際には、予想以上の振動が発生するので、ノンスリップで丈夫なものを。 |
Copyright 1999 ADAMS Yamanashi JAPAN
問題なのは、これらのどれを眺めても結構お値段が張ることなのよねぇ...
かと言って、設計図通り正確に、そして作業効率を上げる意味に於いては、あまり安物ばかりを揃えてしまえば「えぇ〜い、やっぱし俺はビルディングなんてむいてねぇ!」とか言い出すオチも有る訳で...
必ずしも、道具がすべてと言う訳では無いけれど、多少不器用 ^^; な方であっても、ちゃんとした道具を使えば、結構使えるロッドが出来ちゃったりするのはこれホントッ!
なので、どこににお金を掛けて、どこを削るべきかを予め頭の中で整理すべし。
下記は、必ず準備しなければならないツールと、あればなお便利、の順に分類し、おおよその価格も掲載したので何かの参考になれば。
上を見ればキリが無いのは確かだけれど、作業を正確且つスピーディーにこなす要求が強ければ強い程、投資額も上がるので、自分の予算に合わせてツールの自作も余儀なくされる事をお忘れなきよう。