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2005年7月8日〜15日 : 北海道日高山系 猿留川
はじめに
初日(8日)
2日目(9日)
3日目(10日)
4日目(11日)
5日目(12日)

2日目(9日)


トラトラトラ、ワレ今年モ北海道上陸ニ成功セリ。


定刻13:15、苫小牧港へ入港。だけれど乗り込んだ順番が最後の方だったので、 降りるのも最後尾。時計の針が程なく2時を指す頃、ようやく下船。
ただ今の気温摂氏14度、天候曇り。寒いので持参したトレーナーを着込む。
去年は自宅に送る海産物を選んだり、梱包したり、買い出しをしたりと、思いのほか時間を食ってしまったので、 今回はフェリーから降りるや、寄り道することなくえりも町へ向けて出発。昼メシも抜き。
明るいうちに現地へ着いて、早く川の状況を確認したいし、何より余裕を持ってビバークポイントを探したい。
滞在期間中に必要な食料や飲み物などの買い出しは、途中浦河辺りで済ませる事としよう。
単調な海岸線をひたすら走ること3時間。午後5時に浦河着。
NTTの建物前で停車。まずは買い出しより先に、慌てていた為に苫小牧で忘れたメールのチェックを行う。 がしかし、エッジが繋がらない。浦河まで来れば通信出来ると踏んでいたのだが...
普段、当方が持ち運んでいるPCはPowerBook12インチモデル。こいつは、最小モデル故にPCIスロットが搭載されておらず、 通信機器の選択が限られるのだ。
つまり、携帯電話とDoCoMoカードを使ったPCMCIA通信は無理。オンボードで組み込まれているモデムを使うか、 無線LANを使うか、USBを使うかのいずれかとなる。で、当方はUSBを使ったPHS通信のエアエッジを選んだ訳なのだが...
普段の生活圏ではエアエッジが1個有れば何も不自由は無いけれど、こういう状況に置かれるとメチャクチャ困る。
ITでメシを食っている者としてこれでは失格かも。
金曜日から溜まり続けているに違いないメールの中に重要案件が紛れていたらどうしよう。返事や指示を滞らせて、一家が路頭に迷うのだけは避けたい。^^;
兎にも角にも、これじゃこの先なにかとまずいなぁ...
とりあえずネットへの接続はあきらめて、左手に見つけたホクレンショップで必要な物を買い出し、一路目黒へ向けて出発。ここからは後80Kmの道のりだ。
途中、データ通信が可能な公衆電話を探しながら車を走らせるのだが、たまに見つかるのは緑色の電話ばかりなり。
こりゃ、もう諦めだな...最悪はどこかの民家に押しかけて「おたのもーす、電話線を貸してくれ」と詰め寄るしか手はない。^^;
午後6時半、ようやく目黒着。
途中の様似辺りで降り出した小雨は、ここへ来てとうとう本降りとなってしまった。
猿留川の河口で数人のサーファーが波乗りをしている。漁港ではパッと見10数人の釣り人が防波堤を陣取っている。聞くとチカ釣りだそうな。
目黒の漁村で、こんなに沢山の人を見たのは初めてかも知れん。^^;
遠路遙々山梨の地から、ここで釣りをしたいが為に2日もかけてやってきた目的の猿留川は、いつもの見慣れた姿であった。 このところ、天候が優れない状況が続いていたらしく、増水を心配していたが取り越し苦労で終わったようでホッと胸をなで下ろす。
ビバークポイントを探すため猿留の山中へ入るが、中流域は濃いガスに覆われ著しく天候が悪かったので、再び目黒へ戻り、 猿留川の河口へ車を乗り入れる。下ってくる途中、ガスの切れ目から牧草地の草を無心にほおばるシカの大群が目に飛び込んだ。(トップ写真と上から2段目)
今夜は打ち寄せる波の音を聞きながら、ここでビバークする事に決め。
ああ疲れた。

明日は晴れてくれますよーに。


午前2時、タープが風になびく音で目が覚める。表はバラバラと大粒の雨が落ちている。をいをい、勘弁してくれよ...

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