[ホーム/渓流遡行ガイド]



【大冷沢】 長野県・大町地区

対象魚 イワナ
釣果程度
混雑程度
サイズ ☆☆
放流実績 不明
総合評価 ☆☆☆
解禁期間 3月01日〜9月30日
入漁料 日釣券(前売り)・¥600-/日釣券(現場売り)・¥900-/年券・¥3,000-
備考 鹿島川の上流に位置するこの川は景色がすばらしく、渓から望む”鹿島槍ヶ岳”
”爺ヶ岳”は絶景である。

是非また来たいと思うくらいに川からの景色はすばらしいのは事実であるが、川自体については”最悪”以外に言葉が無い程、破壊がすさまじいのも事実である。
釣果も至って乏しく、5年前から毎年釣行に訪れているが、年々砂防ダムは増え続け、もはやイワナが生存出来る環境では無い。

大町市内から爺ヶ岳スキー場を経由し、行き止まりの”おおつめたはし”までは約20分程。週末は鹿島槍ヶ岳へ登る登山客の車で賑わうところなので、駐車スペースを確保するのに苦労する。
作者の場合はいつもこの橋付近からエントリーし、西沢出会の砂防ダムまで約4時間の釣行コースをとる。川は上流まで林道が平行しているので、帰りはこれを利用すると良い。
釣果については、前述した通り非常に悪く毎回2尾程度であるが、今回は1尾のみと寂しい結果に終わった。

「下流から”おおつめたはし”を望む」

大冷沢の最下流地点。
良さそうなポイントが続くのだが、未だかつてこの付近で釣果があったためしは無い。

前方に見える山が”鹿島槍ヶ岳”。
「小冷沢との合流地点」

左上に一部見えるのが大冷沢。
おおつめたはしから上流を見ると、大きな堰堤工事が目に入るが、この工事現場を越えた辺りがちょうどこの出会いとなる。

小冷沢は、以前もっと水量があったのだが...(上流にある取水施設の影響と思われる)
「橋から30分地点の渓相」
しばらく単調な渓相が続く。
ご覧の通り、川べりは細かい石が多くやたらと滑る為非常に歩きづらい。
「本日初めての釣果」
ここまでの間、相変わらず魚影は無くドライフライへの反応も全くなかったのだが、ここへ来てようやく1尾が出てきた。
全体に紫色がかり頭も黒く独特の風合いがあるイワナ。
エルクヘアーキャディス #12(トップ写真も同じイワナ)
「取水施設」

こちらは大冷沢の取水施設。
橋から約1時間の距離にある。ここで上流から流れてくる水の約半分を取水している模様で、これ以遠は水量が倍に増える。
「取水施設より初めての堰堤」

左右共に直接高巻くのは無理なので、一旦右側にある林道に出て、堰堤上から再びエントリーする事になる。
「”おおつめたはし”から2時間地点」

この地点を含めて、上に記載した2段堰堤以遠は全く魚影が無くなった。
おそらく、魚は生存していないものと思われる。
「西沢出会手前の堰堤工事」

こういった工事の影響でイワナ達は消えていったのだろう。
今までの行程からすると、これ以遠に魚がいる可能性は皆無と考え、この地点で釣行を終わらせる事にした。

なんとも残念な話である。