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ここは決して清流とは呼べない藪沢の類で、クモの巣を身体じゅうに巻き付けながら遡行するのが好きな人向きの小渓流。 上記備考欄で「釜無川へ注ぐ」と記載したが、中流部で取水される為に下流域に水の流れは無く、この川の存在を認識する人は少ない様だ。その為、終年釣り人の数はチラホラといったところ。 ましてや、以下に載せる写真の通り、情け容赦なく渓に木々が覆い被さり、夏ともなれば両サイドにはびっしりとヨシやらマコモと言った植物がこぞって乱立する為、フライを落とせないばかりか、 流れまで分け入る事が出来ない(近寄れない)箇所多数。 そして結果として、ライントラブルに見舞われ、多くのフライを無くすのである。 ここまで読んで、ヤル気を起こしたマゾヒスト体質の貴方、短いロッドを持って是非! |
当方がこの渓を訪れる季節は決まって春先。緑が眩しくなる時期には、ヤブ沢色が一段と濃くなり、ブッシュ帯とロストフライの数に嫌気を覚えたからである。ワタシはそこまでヤブ沢フリークではないし… 今回の甘利沢での釣果は、8cm〜24cmのイワナが13尾。エサ釣り師が好む様なトロ場は一切無く、写真に有る通りの浅い落ち込みが終始続くだけの、変化に乏しい渓である事に違いは無いが魚影は濃い。 渓の印象だが、水質は良いものの、地質の関係なのかなんとなくドロ臭いというか、渓そのものが暗いというか、尾白川の様に流れを目にしただけでワクワクする様なスプラッシュ感は無い。 |
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