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【荒川・下流部】 (8月) 山梨県・西部

対象魚 ヤマメ
釣果程度 無し
混雑程度
サイズ 無し
放流実績 無し
総合評価
解禁期間 3月15日〜9月30日
入漁料 日釣券(前売り)・¥800-/日釣券(現場売り)・¥1,200-
備考 南アルプス山系で4番目に高い標高を持つ農鳥岳に源を発する川で、早川水系では比較的規模の大きな渓。
参考 天候及びフィールド状況 → 午前8時入渓時点で晴れ無風
                  気温27℃、水温21℃

使用タックル →        ロッド・#2 SAGE SPL282
                  ライン・#2(SAGE専用ライン)
                  リーダー・クライマックス5X
                  ティペット・アムコア5X
                  使用フライ・#12のアダムスパラシュート

今シーズンに入り、この荒川へは3度訪れたが、いずれも気持ちが悪いくらい魚は全く居なかった。遂に目の当たりにしてしまった。南アルプスで魚が居ない渓を!
水を抜いて確認した訳ではないので、断言するのはおかしいかも知れないが、たとえ私の気づかないところで、1尾2尾が岩の下に隠れていたとしても状況はなんら変わらない。
文献によると、この川は天然ヤマメが数多く釣れる渓として地元では有名だったそうだ。それが今ではこれだ。
みんなして持ち帰るからこんな事になったのだ。私は、何よりこれを恐れていた。
昨今、この川にて災害が発生したり、水が干上がった事実は無い。ついては、釣った魚を大量に持ち帰る人達が後を絶たない為に、この荒川は死んだと考えるのが妥当だろう。
早川漁協が魚の居なくなった荒川に気づき、ヤマメを放流し魚が釣れる様になったとしても、それは偽形で有って元の渓に戻ったとは言わない。本来棲息していたハズの荒川固有種 天然ヤマメは絶滅した見方が強く、取り返しのつかない事態に発展した報告をせざるを得ない私の心中をどうか察して欲しい。
望みが薄いながらも、万が一、この渓に天然のヤマメが残っているとするならば、それらは無条件に1尾なりともキープしないで頂きたい。


釣った魚を大量に持ち帰る方々へ。

必要以上に魚をキープする行為を”乱獲”と言うのだ。そして、あなた方の事を”乱獲者”と呼ぶのだ。
なぜ、食べもしない魚を沢山持ち帰って近所に配るのか?そんな行為は過去の所行だと何故気づかないのか?大物を釣り上げた証を自宅やショップで記念撮影する行為が、そんなに ステータスか?
愚かな行為だと自ら気づく事を願う。


本流出会いの取水口 取水口の直ぐ上に聳える第1堰堤 第1堰堤から漁流を望む 第1堰堤の直ぐ上に聳える第2堰堤
 
第2堰堤以遠の渓相 第2堰堤以遠の渓相 第2堰堤以遠の渓相  

近年早川漁協では、種の保護を目的に放流場所を縮小しつつあり、以降、益々今までのスタンスは見直されていくものと思われる。この意味は放流を拡大しろと言っているのでは無い。 むしろ私に言わせれば、むやみやたらと放流などされては困る。今後の渓流釣りのあり方について、我々釣り人は今までの 考えを捨てる時期に来ているのではないか?
これだけ釣り人が増えた今の時代に於いては、漁協の放流事業に頼るのでは無く、そこに居る魚の数を減らす事無く釣りを楽しむ発想の転換が求められている。