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【枇杷窪沢(びわくぼさわ)】
山梨県北部(2021年04月16日)
対象魚 イワナ
釣果程度 ☆☆
混雑程度
サイズ ☆☆
放流実績 峡北漁協の実績による
総合評価 ☆☆☆
入漁料 年券・¥5,000-/日釣券(前売り)・¥1,000-/日釣券(現場売り)・¥2,000-
備考
冬期、木賊峠(とくさとうげ)方面のクリスタルライン(観音峠大野山線)は、ゴールデンウィークまで通行止め。よってこの時期に枇杷窪沢へアプローチする場合は、黒平、瑞牆分岐のゲートに車を止めてひたすら歩く。 まぁ "ひたすら歩く" と言っても気負いする程の事は無く、渓の出合いまでは1km程度。
ちなみに県内の林道は冬期閉鎖され、ゴールデンウィーク直前まで通行規制されている箇所がおもいのほか多いので、出かける前に「山梨県HP・県営林道通行規制情報」などで事前確認の事。

歩き出して間もなく、右下に流れる沢べりを大きな鹿が2頭、「ビヨ〜ンビヨン」と飛び跳ねて行く姿が目に留まる。こちらに驚いたようで一目散に走り去って行った。
そう言えば下のゲートに、鹿を駆除しているらしい看板が立てられていた。
どこの地域でも鹿の食害問題が取り沙汰されて久しい。櫛形山に登った時、アヤメ群落が食い尽くされる寸前で消滅しかかっている事を知った。その地域にとっては切実な問題である。

えっちらおっちら進み続けると、やがて木賊橋が見えてくる。枇杷窪沢に掛かる小さな石橋だ。
下のゲートが開く時期になると、この橋の先のゲートには、土日・平日を問わず常に数台のクルマが駐車されている。
だが、どうも釣り人のものだけでは無いようで、春は希少種のチョウチョをコソコソ追い求める蝶屋さんのものだったり、 秋はツガタケ(松茸)を探しにコソコソ山に入るきのこ屋さんのものだったりといろいろだ。総じてこの辺りに集まる連中はシャイが多いよう。

ワタシが枇杷窪沢に入渓する時は、だいたいこの木賊橋の200〜300m下流から釣り上がる場合が多い。
観察していると、ここに来る釣り人の多くはだいたい車止めゲートから上を目指すようなので、橋の下流は竿抜けポイントになっていると勝手に信じ込んでいる。
現に今日もタックルを準備して、最初に振り込んだ1投目で釣れた。20cmに満たない小さな釣果ではあるが、幸先いーぜ。

今日は風があり、本来飛んでいるであろうユスリカが全部吹き飛ばされているので、全くその姿は確認出来ないが、とりあえず使用フライは、ユスリカイミテートの#16 ミッジクリーム。#16をミッジと呼ぶ?
釣りの途中、沈んだ魚が目に留まる。すくい上げると15cm程のイワナの死骸だった。まだ死んで時間は経ってない様だが、どうしたんだろう…
釣り針でも飲み込んだか?
全然釣れてない事でもあるし、多少活きの悪い魚ではあるが、これ釣果にしちゃおうとカメラを出しているうちに流されてしまった。

1投目で幸先いーとは書いたものの、その後が続かない。
フライに出るし追いかけてくる魚影も確認出来るのだが、どうしてもフッキングには至らない。かといってインジケータを付けてしずめるなんて釣り方はしたくないなぁ…
そのうちにバラバラと雨が降り出してきたが、降ったり止んだりの繰り返し。レインウェアーを着込んでしばらく我慢の釣りが続く。
その後も釣果は得られず、林道が渓を横断するポイントまで遡ってジ・エンド。結果、本日釣れたのは1尾なり…

思いっきり石投げて帰ってきた。

帰りは渓にピッタリと寄り添う林道を利用する事が出来るので、その点に於いてはこの渓は楽でいい。
しばらく下ってくると、クリスタルラインの近くに鎮座するゲートが見えてくる。
珍しく開いていた。

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