[ホーム/渓流遡行ガイド] |
|
実は、今回の釣行では釜無川を攻める予定では無かった。目指すは烏帽子岳付近から流れ出す釜無川の支流”黒川”であったが、数日前から連続して振り続いた
雪の影響で入渓が拒絶されてしまった(詳細は後述)為に、急遽本流筋を攻め上がろうとの事になった。 この地域は山が深い為に、クマをはじめとする野生動物に出会うチャンスが多く、現に目的地まで行き着く3時間のあいだに、イノシシ5頭(ウリ坊2頭を含む)にシカ4頭、 キツネ1頭、ウサギ1羽、ヤマドリ・キジ多数を間近で見る珍体験を繰り返した。 この川の話題になる度に、黒川の常連である私の知り合いから、「ここはクマが多く出没する地域なので、入渓する時は必ず何らかの対策を講じる事」と言われ続けて来た為、 取りあえずご対面してしまった時の為に”クマ撃退スプレー”と”ナタ”と”カメラ”?(^^;、会う前の対策として”スズ”を持参した訳であるが、なによりも命は失っても、 セージのロッドは失うまいと心に誓って入渓したのであった。 結果、クマとの遭遇については取り越し苦労に終わったが、シカやイノシシを見る度に、横で「アンギャー、ウンギャー」とビビリまくる釣友の顔の方がどれほど怖かった事か... |
「釜無付近」 国道20号線の富士見町から側道に折れ、車でおおよそ10〜15分程進むとこのゲートに突き当たる。 関係車両以外の通行は許可されていない為、以遠は黒川出会いまでの約9Kmをひたすら歩く事になる。途中勾配のきつい部分や雪道であった事等で、時間にして約3時間かかった。 このゲート数キロ手前に大きな採石場が2ヶ所有るので、これを目印に進むと良い。 |
|||
「ゲートから約30分地点」 釜無本流で釣りをする場合、ゲート脇辺りから1キロくらい上流までの区間は、砂地とチャラ瀬の為に魚は居ない。 ようやくこの付近から起伏にとんだ渓相に変わりはじめ、ポツリ、忘れかけた頃にまたポツリと釣果が出る様になる。が、しかし、この釣果については、至って乏しく 岩陰からヤル気マンマンの魚が飛び出してくるなんて事はまずあり得ないと思って間違いなく、期待出来るポイントはもっぱら堰堤下の落ち込みに限られる。 |
|||
「ゲートから約1時間地点」 やっと良い川っ面になったと思っても、1つ大きな堰堤を越えると写真のとおり、まただだっぴろい川原に変わってしまう繰り返しがしばらく続く。中央にそびえる山が大岩山で、
|
|||
「ゲートから約1時間半地点」 川に降りられそうな道が有ると、だいたいの場所でフライを流してみたが、写真の様に単調な瀬では魚影も薄く、たまに確認出来た魚もきわめて小さなものだった。
|
|||
「黒川出会い」 そうこうしながら、3時間かけてやっとの思いでたどり着いた”黒川”。 「なんで出会いが堰堤なんじゃぃ?」って思う人も少なくないハズ。ワタクシも例外では無く、どっからどう見てどう考えても意味の無い人工物だとしか思えない。 まぁ、もっともこの堰堤が有るお陰で、この上流に魚が残っている事は確かなのだが.. この堰堤を上がる為には、右の崖をよじ登るか、林道を更に進み編笠山の麓からもう1本延びる林道を利用すればこの川の上流に行けない事も無いのだが、このルートを選択した場合は さらに8Km程歩く事になる。そこまでする? トップ写真のイワナはこの付近で釣り上げた本日唯一の釣果 |
|||
「ゲートから約4時間地点」 現在編笠山の反対側はこうなっている。カッチンカチン。(^^; 北側の谷に位置する事も手伝っているのだろうか、全面結氷状態でこれ以遠での釣り
|