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*早川漁協については放流実績を公開していない為、詳細は不明 *「対象魚」については早川水系全域を指す
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車では雨畑湖にある集落の1つ「老平」まで行ける。駐車については、行き止まりのゲート手前に駐車場が確保されているのでここを利用すると良い。 林道はこれより上流3Km位までつけられており、それ以遠も布引山までの登山道があるので、源流までの入渓には非常に重宝する道であるが、絶壁を切り開いて作った道であるから、 エントリー出来る場所が限られる。 道中、渓を見下ろすとあまりの高さに目が回る。足下に注意して歩行されたし。 はじめのエントリー場所は、ゲートから歩く事約1時間の場所にあり、林道が二俣になるので左に下ると沢に降りられる。 さて、問題の釣果についてだが、釣れる魚種はほとんどがアマゴだった。地元の情報によると、昔静岡の雄志団体がイワナの有精卵を、この沢の上流に勝手に放したらしい。 現在ここで釣れるイワナは、当時放流されたイワナの末裔である可能性が高い。何年にも渡ってこの渓に通い詰め、魚種の特定を急いできたワタシにとっては、とても残念な結果で あるが、ニッコウ系のイワナしか釣れないところから察すると、もはや奥沢谷固有種イワナは絶滅してしまったと考えるのが正しいのかも知れない。 尚、奥沢谷支流の吉水沢、ベト沢、武沢、いずれにもヤマメの釣果有り。 |
「奥沢谷流れ込み」 雨畑湖から望む奥沢谷。 梅雨の晴れ間に訪れた為増水と濁りがひどい。 流れ込みから釣り上がる際は、写真右下の道を利用出来る。 |
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「ゲートから徒歩30分地点の渓相」 30分といっても林道を利用した場合の話で、流れ込みから釣り上がるとここまでの所要時間は約2時間位をみた方が良い。 前述の通り、林道ははるか上に有る為ランディングは不可能。この先、更に2時間かけて林道の出会いまで遡行を続けるか来たルートを逆に下るしか帰路の方法は無い。 水量は比較的安定して多く、ポイントの取り方が難しいがドライフライに反応するのは、良型のヤマメばかりで遡行のつらさを忘れさせてくれる。 |
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「吉水沢」 林道を歩き始め40分でこの吉水沢に到着する。全行程約2Km程の短く小さい沢ではあるが確実にヤマメが生息しており、しかも魚影が濃い。 ただし、沢の上流で「老平」集落の取水を行っているので、水質が汚れる理由から入渓は控えてほしいとの事。 釣り上がる場合は、始めの堰堤までとして頂きたい。 |
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「林道分岐の看板」 冒頭で説明した始めのエントリー場所に設置されている案内板。 この分岐点を左に降りると、5分程で川原に出られる。 さらに距離を稼ぎ源流に向かうには、分岐点を右に上る事となり、林道終点から最終水場まで(登山道)は1時間程の距離となる。 |
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「吊り橋付近の本流」 ”梅雨真っ直中”の為か水量が多く、足下にかなり神経を使った。
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「吊り橋以遠の源流部」 9時間もかけて遡行して来たというのに、山岳渓流で釣れるのは”ヤマメ”ばっかし。 本来こんな環境にヤマメは生息していない訳だから、ひじょーに不自然。 こちらの問題についても、地元情報によると岐阜から大量の稚魚を入手した早川漁協が、長きに渡って放流し続けた為、この様な結果になったそうだ。 |