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【篠沢・中流部】
山梨県北部(2018年05月25日)
対象魚 アマゴ・イワナ
釣果程度
混雑程度
サイズ
放流実績 平成30年5月 イワナ8000尾(稚魚)
総合評価
入漁料 年券・¥4,000-/日釣券(前売り)・¥800-/日釣券(現場売り)・¥1,200-
備考
大武川支流・篠沢で記している通り、この渓の核心部は大武川出合いから第1堰堤までの約1km区間。 "核心部" と表現した理由は、ここ篠沢ではこの区間以外には漁協による放流実績が無いためだ。
非常にアクセスが良く、クルマから降りて直ぐに入渓出来る事など、激戦区故に釣り人の往来が頻繁で、シーズン始めの早春を除けば魚影は濃いとは言えない。

このページで紹介する区間は、上述した核心部に聳える第1堰堤より上流の渓であるが、尾白川同様に4年前の台風による影響が色濃く出ていた。
「第1堰堤上に降り立った際の渓相」
この堰堤を越えるには、左に付けられた残置ロープを利用するか、林道を使って堰堤上へ巻くかのいずれかであるが、この堰堤は高さがあるのでロープを信用しきるのは危険である。
ワタシは毎回林道から斜面を下り、堰堤上に出るルートを取る。
帰路は同じ斜面を登るか、もしくはこれより上流の右から流入する枯れ沢を伝っても林道まで這い上がる事は出来るが、どちらかと言えば、降りて来た堰堤直上の斜面を使うのが危険が少なく宜しい。
「第1堰堤上から上流を望む」
ここ篠沢・中流部に来たのは3年ぶり。各所の良ポイントでのヒットイメージをアタマの中で想い描きながら渓に降り立ち………愕然とする。

4年前の台風直撃による影響なのだろうと思うが、砂礫の流入で渓は埋まっている。
これまでのお気に入りだった良ポイントは影も形もなくなっている。

これは凄い事態だ…
「第1堰堤上から上流を望む(2009年04月20日撮影)」
ちなみに、過去に同じ場所から撮影した篠沢の画像が手元にあった。今から9年前の健全だった篠沢の在りし日の姿。
「更に上流の篠沢の渓相」
チャラ瀬と化した流れに釣りにならないと判断し、一旦納竿して上流を詰める。 だが何処まで行っても砂に埋まった渓に釣り欲を無くす。
「更に上流の篠沢の渓相」
ようやくまともな渓相になってきたか?とは思うが、観察すると底石は砂に埋まった状態は下流と変わらず。 なにせ岩場に隙間が無いため、これでは魚が居着く場所を確保出来ないのは明らかである。

遡行開始から1時間程の間で、走る魚影はただの一度も確認出来ず、当然ながら今回は釣果無しである。
場荒れから魚がいなくなったのでは無くて、先行者の影響でボーズだったのだと信じたい。
これ以遠もしばらくの距離を遡行でき、途中に危険箇所は無い。斜度も緩やかで先を詰めるのは易しい。
やがて右から落ち込む滝とその広い淵が確認出来るポイントに到達すると、遡行は終了である。
なおこの滝は、桑木沢へと繋がる流れである。

この区間がこんな状態では、これより上流はどうなっているのか?と気になり、林道に這い上がった足で「桑木沢」の様子を見に行く事にした。
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