北海道行き当たりばっ旅(2019年06月28日〜)
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【知西別川】

知床での釣りに長く憧れていた事もあって、とことん釣ってやろうと本日も羅臼を拠点に行動する。

知西別川。
ここは昨日・一昨日の小渓流と違い、平瀬が長く続く少々広い川だ。見通しの利く穏やかな川ではあるけれど、川原に降り立つルートが見つからない。 左岸は奥まで崖が続いて降りられない。仕方無く右岸から入る事にするが、広い川原に生え育った草木をかき分けて進む必要があり、とにかくこれがイヤなんだよなぁ… 気持ちがすさむ。念のため何度か爆竹を鳴らす。

ようやく入渓し釣り上がると、この川ではヤマメが釣れた。ヤマメの釣果は知床半島のこの反対側を流れる岩尾別川で釣って以来である。
そう考えると、知床の川はヤマメよりも断然オショロコマが主体である事がよくわかる。
1キロほど奥に進み、うっそうとした雰囲気になって来たところで納竿。沢山釣れるので、あえて深追いする理由は無い。

隣を流れるポン春苅古丹川(ぽんしゅんかりこたんがわ)へ移動。
アイヌ語が語源だろうか…にしても滑稽な名前に思わず笑ってしまう。
こちらは上述の知西別川よりも変化に富んだ川ではあるものの、平瀬続きの穏やかな川。
ここでもヤマメが多く釣れた。500メートルほど奥まで釣り上がり、この川での釣りはここで終了。

更にその隣を流れる春苅古丹川(しゅんかりこたんがわ)へ移動。
アタマの ”ポン” が取れただけで、川自体の雰囲気はそう変わらない。だが、こちらの下流の一部区間はまるで護岸工事で真っ直ぐに矯正したかの如く直線で奥へ延びる流れは少々違和感を覚える。
ここもヤマメ主体の川のようで、川幅が広く平瀬でありながらポイントが点在しているので楽しい釣りが出来る。
しかしながら、知床半島の東側(羅臼側)に注ぐ数多い渓流の中で、この「春苅古丹川」は唯一、内水面規制がかかっている川なので5〜12月の期間ヤマメの捕獲は禁止である。
密漁で捕まると罪が重く知らなかったでは済まされない。くれぐれも注意の事。

と、いきなり電話が鳴る。
昨今は通信環境が整備されているので、知床の奥地に居ながらも4Gのアンテナがビシバシ立ちまくっているのである。
「るせーな、こっちは忙しいんだよ、だれだ」
着信を見ると取引先からだった。
嫌な予感を抱きつつ電話を取ると、川の音が邪魔してよく聞こえない。が、どうしても近日中に相談したい案件が発生したと言っているようである。そりゃ殺生な…
釣りの最中シラける電話だわー。

知床を終えたら、標津に移動して忠類川、標津川を釣って、当幌川にだって行く予定。標津を後に別海を経由して南下した後は、釧路川にだって入りたいし、 毎年行っているえりもの周辺で猿留川、シトマン川、咲梅川も行く予定…
まだ1週間くらいは滞在するつもりだったのにぃ。と地団駄踏んでも仕方無い。
仕事あっての生活だしと考えれば従わなければならないなぁ…

予約サイトに繋ぐと、明日苫小牧出港のフェリーが押さえられた。急に帰還日が決まったもんだから、 名残惜しさも倍増だが、残念ながら今回の北海道釣行は本日で終了と相成った。

この足でひとまず今日中に帯広まで移動する。一日中あっちこっちとフラついた後で、これから更に300キロ近くを移動するのは結構きつい… でも、いくらなんでも手ぶらで帰宅する訳には行かないので、明日の午前中は帯広で六花亭の菓子でもあつらえよう。
17時羅臼を発って21時に帯広着。駅前繁華街にある「鳥せい」に寄って炭火焼きもも肉を買う。 ここのは絶品で帯広に来るたびに寄ることにしている店だ。道の駅に着いたらビールのつまみにしよう。

本日は道の駅・おとふけで一泊。
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