北海道行き当たりばっ旅(2019年06月28日〜)
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6月30日(3日目)
【千歳川を望む】


夜半に吹き始めた風がクルマを揺らすほどだったので、時折目を覚ましては釣りに影響が出なきゃいいなぁと夢うつつに心配した。
5時起床。
夜中の荒れ模様から一転、今朝は穏やかな天候で一安心。
身支度を整えて道の駅を5時半に出発。目指すは昨日の夕方に下見しておいた千歳川下流の新星地区とその周辺。この辺りは、とにかく川の雰囲気がいいのだ。
森の中を突っ切るように、とうとうと流れる千歳川には音が無い。日頃から慣れ親しんでいる山岳清流の辺り一帯をかき消すゴーーッという激しい渓の音とは対照的だ。
耳に入ってくるのは、自分の足に当たって砕ける水の音と、けたたましく甲高い野鳥の声だけ…
川底には無数に白い花をつけたチトセバイカモが、水流に任せて自身を揺らしている。確か、ここの固有種だったと思う。あちらこちらに固着しているので、踏まないように気を使う。


川釣りは釣り上がるのがセオリーだと思っていたが、千歳川の地元フィッシャー達を見てて感じたのは、ここではダウンクロスで釣り下るスタイルが一般的なようである。 誰かと友達になって、この辺りの真意を確かめたいところだ。
考えてみれば、股下まである水深を釣り上がるのは想像以上に体力を使うし、上流にキャストすれば早い流れに合わせたリトリーブも大変になる。 まぁ理屈はわかるが、上流を向いてる魚の背後からアプローチした方が絶対に有利だと、かたくなに考えを曲げないワタシは、周りの釣り人の流れにはむかうように釣り上がる。

下流からアップクロス気味にキャストを繰り返す。ラインにドラフトがかかった何投目かに15センチほどのブラウンが派手に飛び出しヒット。
やった!小さいけど初ヒットは嬉しいわん。

以降も、何投目かに一度はアタックしてくる感じで、どれも15センチ程度の細かいものばかり。
50〜60センチを期待して、9フィート2番の激しく重いロッドに、これまた6xなるリーダーまでチョイスする気合の入れようなのに、釣れるのは豆アジ級の小型ブラウンばかりなり。 これなら日頃愛用してるトリプルゼロで十分だったわな…

時々視界の外で、ゴボッと重いライズの音が聞こえるので、間違いなく周辺に大きいのが潜んでいるようなのだが、自分だけではもうこれ以上どう対処していいのかわからない…
結果、小型のブラウンばかり6尾の釣果を得て本日はジ・エンド。
自分の横にこの川に詳しいガイドでもいないと、なかなか攻略するのは難しいかも。

昨晩同様に、今晩も「道の駅 サーモンパーク千歳」で一夜を明かすことにした。
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