北海道行き当たりばっ旅(2020年06月18日〜)
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6月26日(9日目)
クルマで旅行していて毎回悩むのがゴミの処理問題。
ペットボトルやコーヒーカップ程度なら立ち寄ったコンビニで買い物ついでに捨てさせてもらうが、生活ゴミとなればそうはいかない。
網走市役所では、観光案内所で購入できる1枚20円のゴミ袋を使った場合、各所の観光案内所でそのゴミを回収するとアナウンスしていた。要は収入印紙のゴミ袋版ってことだ。
これは自治体によって対応はまちまちで、指定ゴミ袋では無くスーパーのレジ袋で、燃えないゴミ1袋いくら、燃えるゴミ1袋いくら、といったスタイルで観光協会が有料引取りを行なっているところもある。
こんな感じで様式はさまざまなので、必要な場合はその土地の観光協会に問い合わせるといい。いずれにせよ旅行者にとって、とてもありがたい対応である。

さて、今日は知床に向かいたい。
昨日からのニュースで、長崎県や北陸に豪雨の被害が出ているようだし、西から発達した雨雲が北海道にまでかかる予報になっているので少々心配だ。

ここ北見から斜里までは1時間半、さらに斜里からウトロまでは1時間の距離なので時間的には余裕。朝早くに出かけなくても知床あたりの川はいつでもどこでも釣れる。
余裕しゃくしゃくついでに、斜里の街で理容院見つけて髪切って。
ここが非常に丁寧なお店で、めっちゃ時間をかけて対応してくれるのが嬉しい。ひげ剃りで「眉毛に鼻毛、伸びてるところ切りますか?」って、切ってよ…そんなん切ってよ… マッサージ機使って肩を揉みほぐしてくれるオマケ付きときたもんだから、その場で昼メシ前にシエスタと相成りましたとさ。

ようやく知床入りしたのは14時過ぎ。
斜里からウトロの間、いくつも流れている川の中でそこそこの規模となれば4本程度。そのうちの2本は周年禁漁河川に指定されている奥蘂別川(おくしべつがわ)と遠音別川(おんねべつがわ)。
去年入渓したオチカバケ川の他に、もう1本名前のわからない良さげな川があるのだが、クルマを止める場所がなくて去年も今年も入渓を断念。
ちなみに今年のオチカバケ川は、河川工事が入っていて目下作業中。こちらも入渓を断念。

【『糖真布川?』でのワンシーン】
仕方なくその更にウトロ寄りにある糖真布川?に入渓。
橋に川の名前が書かれておらず橋名に糖真布橋とあったのでここから勝手に川の名前をつけた。
川の脇を吟味するが、どこも3メートル以上の落差があって降りられそうにない。唯一獣道のような踏み跡を見つけ、意を決して河原に滑り降りる。戻ること考えなかったけど、ちゃんと登れんだろうな…

所々にプールが点在する好ポイント続きの素晴らしい流れ。興奮しながらフライを流すと、釣れるのは小さなヤマメばかり。 小さいのがいるって事は大きいのだっているハズだが不思議と釣れるのは小物ばかり。業を煮やして釣り終了。

更に隣のもっと規模の小さな小渓流に移動。
しばらく林道伝いに山奥へ進み、小さな石橋を見つけその手前でクルマを停車。橋には「オライネコタン川」と書かれている。アイヌ語源か、いかにも北海道らしいネーミングだ。
背丈ほどある熊ザサをかき分けて渓に降りる。目ぼしいポイントを200メートルほど釣り上がった。釣れるのはオショロコマだが魚影が薄い。そんな川なんだなぁと分かっただけで収穫。釣り終了。

【『オライネコタン川』でのワンシーン】
いよいよ楽しみにしていたチャラッセナイ川に入る。
下からオシンコシンの滝を見上げると、落ち口から噴き出すように水がほとばしってる。こんなんでこの上に入渓出来んだろうか?
一抹の不安を覚えながら滝上に行くと、水量は多いが何とか大丈夫。
去年同様に呆れんばかりに釣れる。そのオショロコマのどれもが鮮やかな体色で、まるで宝石を眺めているかのよう。渓相は幅こそ細いものの深く、両サイドのコケの緑が眩しい。凄いポテンシャルの渓だな…
去年も全く同じことを思った。この状態が末長く続いてくれますように。

【『チャラッセナイ川』でのワンシーン】
大満足の中、知床でのもう1つの目的の川、岩尾別川に移動。
国道334からカムイワッカ方面に別れると間もなく目下に岩尾別川が見えてくる。
地図を読むと「イワウベツ川」と記載されている。"いわお" では無く "いわう" が正しいのだろうか…
この川は上述のチャラッセナイ川に比べると、周りが開けていて傾斜が緩いため穏やかな顔を持つ。ゆっくり優雅に滑るツーリングスキーに例えるなら、チャラッセナイ川はモーグルといったところ。

【『岩尾別川』でのワンシーン】
さけますふ化場の上流から入渓。
上記で記載した「傾斜が緩い川である」理由は、以前発生した土石流被害の経験から、川筋を直線化し上流に数基の堰堤を建造し、人工的に "緩く" 造成した事が理由らしいのだが…
河川は1つでも堰堤が建造されると、その川は例外なく荒廃し加速度的に周りの山が崩れだす。世界自然遺産の地を流れる河川に治山対策など必要なのだろうか…
昔の岩尾別川は急峻で苔むした巨石に覆われた素晴らしい渓流だったと聞く。 この状況下でも良型のヤマメが多く釣れる事はフィッシャーの立場からすると嬉しい事ではあるが、なにぶん複雑な思いである。
ここは知床の中でも頻繁にクマが出没する地域らしいので緊張しながらの釣り。
バンバン釣れる。ヤマメにエゾイワナにオショロコマ。


本日はウトロの道の駅で車中泊。
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