北海道行き当たりばっ旅 2021夏
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7月2日(9日目)
【川湯温泉 公衆浴場「ゆ」】
昨日の夜は霧雨が舞う中、一人ジンギスカンパーティーで盛り上がった。
とは言え、晩メシは自炊すると決めた3日前から毎晩ジンギスカン…バカのひとつ覚えとはこの事である。いくらバカでも連日連夜こうも同じメニューが続くと飽き飽きしてくるのは人のつね。今晩は何か違うメニューを考えよう。

今日は斜里川に入渓する予定。
のんびりと片付けを済ませて、9時出発。弟子屈から摩周湖を右に大きく迂回するルートで斜里川を目指す。道道150号線上を交差する何本かの川をチェックしたかったのでこのルートを取ったのだが、 地図上では魅力的に映る川でも実際には川跡があるだけですべてが枯れていた…せっかく大回りして来たのに…
まぁこういった事はよくあるパターンと気持ちを新たに斜里川へ向けて先を急ぐ。

道道1115号が斜里川にもっとも近づく最初のエリアが緑駅周辺。ここから道道を離れてUターンする流れで斜里川の上流域を目指す。
途中ゴミ処理場へ続く側道のゲートにクルマを停める。去年横着してこの橋の上からキャストを繰り返し爆釣したところだ。今年も同じことをして遊ぼうと考えていたのだが、橋の上から流れを観察してビックリ!
余裕で40cmを超える魚体が4尾。その場にユーラユーラと停滞しているではないか。なんだ?あのデカイの!4尾のうちの1尾は体色が赤みがかってる。をを、サクラマスか。
この魚体が目に入ったとたん一気にマジモードに突入。タックルをこのままTXLトリプルゼロでいくか番手を上げるか悩む。ロッドはトリプルゼロだがトルクがあるので60cmくらいまでなら耐えられるハズだ。むしろラインシステム(4xリーダー)が心もとない。でもまぁ行っちゃえ。
そのままTXLを握りしめて速攻川に降りる。
キャストを繰り返しながら絶対あいつら釣ってやると意気込んでいたのに、釣れるのはイワナとヤマメばかり。時には27cmを超える良型のイワナも混じるのに、気持ちはサクラマスに向いているので何が釣れても雑魚にしか思えない…
キャストを繰り返す。キャストを繰り返す。キャストを繰り返す…だが全く釣れない。フライをテレストリアルやウーリーバーガー・ミノーにまで取り替える気合の入れようだったが全く釣れず… 2時間くらい粘っていたようにも思うが、結果カスリもせずに意気消沈。
サクラマス君はじゃれてもくれなかった…完敗である。

その後、更に上流を目指して男鹿の滝手前に入渓。
川幅はだいぶ狭まり上流の様相を色濃く感じられる地点。ところどころに点在するポイントからヤマメ・イワナが面白いように釣れた。
15時頃に釣りを切り上げ、国道391号で一路弟子屈へ戻る。途中、川湯温泉の公衆浴場「ゆ」で汗を流すと、もう完全に釣モードはオフ状態。
弟子屈に戻った後は晩メシの買い出しとコインランドリーで溜まった衣類の洗濯。と、目の前の看板に「天然温泉 露天風呂」とある。ほー、風呂が隣接しているのか…まぁやることも無いので洗濯が終わるまでの時間つぶしに再びひとっ風呂。
ペンションの湯場を一般開放しているようだ。ビラオの湯というらしい。

今日は昨日利用したキャンプ場とは別に、弟子屈にはもう1件オートキャンプ場があることが分かり、今日はそちらへお世話になることに。
摩周の森というレストランが経営するキャンプ場。明るい感じのレストランのママさんから、「区画は無いので適当ーに使ってくださーーい。チェックアウトも決めて無いので午後までいていただいてもけっこーでーーす。」との説明を受ける。 なんかこのアバウトさ加減がいい感じ。おまけに1泊800円と来たもんだ。
見渡すと重機が入り大工さんが水場を作ったりして、ちょうどキャンプ場として整備を進めている最中のようだ。

毎晩クルマに入ってくる多くの蚊に悩まされ続けてきたので、今晩からさっき買ってきた蚊取り線香を炊くことにする。グッドアイディアと思ったが、車内で炊くと想像以上に煙くて半分死にかける。繰り返し耳元にやってくる蚊の羽音に耐えるのとどっちを選ぶか…

【ジンギスカンから開放された今晩のメインディッシュ】
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