北海道行き当たりばっ旅 2021夏
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7月17日(24日目)
【つどいの館キャンプ場】
昨日の夕方、キャンプ場に着いて晩メシの支度をしていたら、フッと気付けば足元にネコが物乞いに来ていた。確か7月4日だったか、温根湯温泉キャンプ場に到着した日の夕方、 あの時のキツネはオレの目を盗んでまんまと魚をパクっていったが、こいつは行儀がよさそうだ。
クーラーボックスには結構な量の食材が詰まっていて、余らせて無駄にするくらいならと思い、その中からシャケの切り身をあげた。 その場では食わずに、自分の安心できるところまでくわえて行った。
ネコはあの掴みどころの無いクニャンクニャンとしたイメージが先行し、あまり好きにはなれないがピョコピョコと歩くその姿が可愛い。

を?また来ているではないか…
なんかおもしろいかも。今度は鳥のささみをあげてみる。またピョコピョコ持って帰る。
また来る。またあげる。またピョコピョコ持って帰る。こいつ、ちゃんと食ってんのかなぁ?
こんな事を何度も何度も繰り返し、オレ達はすっかりお友達になってしまった。

この一連のやり取りを見ていたキャンプ場のオーナーが「あんたも人がいいねぇ」と声を掛けてきた。
「前にさ。このネコがうちの居間に入ってきたのさ。おれも酔っ払ってたしさ。めんこいめんこいってしてたら、いきなりオレの腕をかんだんだ。腫れたっしょー。なーんもさ。それからもーハラ立ってずっと無視してんだ。」ってなエピソードを聞いた。
へー、キャンプ場で飼っているネコじゃないんだ…

それから少しして、「前にさ。このネコがうちの居間に入ってきたのさ…」ってな会話が聞こえてきた。
あのオーナー、別のキャンパーにもおんなじエピソードを話しているみたい。
ツボに入ってしまった。オーナー、さいっこー。

【最後のさいごで友達が出来た】
さて、私にとっての北海道の玄関口である苫小牧は、ここ登別からはもう目と鼻の先の距離にある。
先月25日に苫小牧を右へスタートして、左から戻って来たわけだ。思い返せば、釧路や中標津方面に寄らなかっただけで、あとはきれいに北海道を一周した事になる。
もうそろそろ帰ろっかな。

商船三井フェリーの予約ページに繋ぐと、本日出航の便にはまだ空きがあるようで、難なく予約が取れた。なんだかその場のノリで、感傷に浸る間もなく本日北海道を離れる予定を決めてしまった。
そうと決まれば、「洗濯しなきゃフェリーで着替えが無い」「フキを摘もうと思ってたんだ」「ドロだらけのクルマを洗車しなきゃ」とか、色々考えると一気に慌ただしくなる。

登別から支笏湖を経由して千歳まで下りて来ると、なんと気温33度。うっひゃー。確かさっき支笏湖では28度だった。これでも暑いなぁと思っていたら、下界は凄いことになってんじゃん。 ここしばらく涼しい気候に慣れていたので、関東に戻ったら毎日こんな感じなのかと想像すると一気にヘコむ。
最終日に初めてエアコンを入れた。

【出港後のフェリーから苫小牧港を望む】
ToDoリストに沿ってヤルことを済ませた後、15時過ぎに苫小牧フェリーターミナルに到着。
去年の今頃と比べれば、今年はフェリーに乗るクルマやバイクの多いこと。乗船待ち用に10レーン程用意されている待機場はほぼクルマでうまっていた。 一見、観光客で賑わう平時の光景にも思えるが、実際にはコロナは収束に向かうどころか去年より酷い事になっている…

乗船してすぐに汗を流したくて風呂に直行。
と、なんと着替えのロッカーが空いてない。満員御礼!?こんな事は初めてである。
今日は全国的にどこも気温が上がったらしいが、この暑さでひとっプロ浴びたいと思う人達が殺到したんだと思う。

18時45分。定刻に苫小牧港を出港。
ビールを飲みながらしばらくデッキで離れゆく北海道を眺めていた。
「やっぱ禁漁河川って釣れるんだなぁ…」とか「にしても一昨日取り逃がした鳥崎川の大物、ありゃ悔しかったなぁ…」とか「もう道北には行かないぞ」とか「ちょいと長く滞在しすぎたかなぁ」とか「来年も同じように来られるんだろうか…」とか、なんかいろんな事を考える時間になってしまった。

気温が高いとはいえ、流石に長く海風に当たっていると身体が冷えるもので、再び風呂へ直行。
これまでと違い、自由気ままに風呂に入ることが出来て、ゴミも自由に捨てられるとは何と素晴らしいことか…
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