北海道行き当たりばっ旅 2021夏
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7月8日(15日目)
【稚内の街を望む】
北海道上陸から早2週間が経った。この間、旅行計画を立てずに着の身着のままで流浪した結果、2週間かけて最北の稚内に流れ着いたってわけだ。思えば遠くへ来たもんだ……などと考えながらの朝。気温13度。あぁまた今日も雨始まりか…
まぁでも道北で釣りする気は無いので、天候なぞどうでもいいのだ。

ここ稚内から内陸に300キロほど走ると、朱鞠内湖(しゅまりないこ)に行く事ができる。
猿払川や釧路川と同様、イトウをターゲットにするアングラーにとっては名の知れたフィールドだ。足繁く通う朱鞠内湖ファンもいれば、漁協管轄だからねぇと避ける人も多く、その是非は二分している。
ワタシもどちらかと言えば後者の考えに近く、せっかく北海道まで来て釣りするのに、規制のかかったフィールドでライセンス料を払うってのはどうかなぁ…
朱鞠内湖は、フィヨルドのような複雑に入り組んだ地形や、大小浮かぶ島々の様が北欧に似た景色なのだそう。 地図を読むと、人気のキャンプ場も併設されているようなので、釣りというよりは観光気分で朱鞠内湖へ行ってみる事にした。

道北での釣りは諦めたとは言っても、そこはやっぱりフライフィッシャー。移動の最中、視界に映る川が気になり、その都度丹念にチェックする。 だが想像した通り、その流れのどれもがタンニンの溶け出した茶色い水で、泥炭の中を蛇行する川しか無かった。これでは、どうしてもロッドを振ろうと言う気になれない。

【ヒグマがヤブをかき分ける音】


道道84号でまもなく豊富温泉に入る頃、右カーブを抜けた時に右路肩からヤブに消えるヒグマを発見。一瞬の出来事だったが間違いなくクマだった。
物体が消えた辺りにクルマを停めてカメラを回すが、時すでに遅し…目の前の斜面を乗り越えて、ヤブに消えた後だった。
バキバキの音だけでクマそのものが写ってないのがとても残念。

16時過ぎ、中頓別(なかとんべつ)着。
ピンネシリ交流プラザでキャンプ場利用の手続きを済ませた後は、目の前の国道向かい側にあるピンネシリ温泉で汗を流す。
キャンプ場に温泉が隣接しているととても助かる。
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