北海道行き当たりばっ旅 2021夏
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7月4日(11日目)
【知床峠から羅臼岳を望む】
道の駅ウトロ・シリエトクは、人気観光地にあるだけあって、流石にこれまでの道の駅とは利用者の規模が違い、久しぶりに賑わってる北海道を感じた気がする。
それだけにルールを守らない人もいるようで、インフォメーションコーナーやトイレの壁には、「当駅はキャンプ場ではありません」などの 旅行者に向けた注意書きがそこかしこに貼られている。にも関わらず、駐車場にテーブルと椅子を広げて湯を沸かしている輩がいた。
ウトロ・シリエトクに限らず、どこの道の駅のスタッフもさぞかし気苦労が絶えないんだろうなぁと察するところだ。

8時に道の駅を出発し、昨日同様に岩尾別川へ向かう。
今日は昨日の入渓エリアよりももう少し上流を探ってみようと思う。
適当なところにクルマを停めて入渓場所を探すが、この辺りはあまり人に入られる機会は少ないのだろうか。川までの踏み跡が無いため、ここは一つワタシが先駆者になってやった。
岩尾別川の上流は下流と違って、川へ入るまでに藪こぎを強いられるのが少々大変だ。道がないという事は、入渓者が少ない証拠だろうから、そのぶん釣果は期待出来ると踏んでいたのだが、どうにも型が細かくてガッカリ。

大物を期待してしばらく釣り上がって行くと、いつのまにか並行していた林道と距離が離れ、川と林道との間に森を挟む状況になっていた。
ここは知床の奥地。これ以上深追いせずにこの辺りで引き返す。
その後も、あっちに入ったりこっちから出てきたりを繰り返し、昼過ぎに納竿。今年の岩尾別川は少々期待ハズレに終わってしまった。

斜里を経由して海岸線を北上。
ここから置戸(おけと)辺りを流れる常呂川(ところがわ)に移動したい。
北見に入ると一気に気温が跳ね上がった。それまで肌寒いくらいだった車の外気温は32度を指した。そして訓子府(くんねっぷ)町を越える頃には、再び肌寒い気温に戻った。山梨は甲府にみるように北見も盆地特有の気候だ。

置戸町に入り、いくつかの川に入ってみたが、あまり芳しい結果には結びつかず夕方に納竿。
地図を読むと、なんでもこの近くに温根湯(おんねゆ)温泉なる温泉郷があるらしい。ここからは15キロほどとかなり近いので、今晩の風呂と宿泊地を求めて温根湯温泉へ移動開始。

【温根湯温泉街】
温泉街はすたれていた。
メインストリートはシャッター通りとなっていて、歩く人もいなかった。
「スナック」「楽しいお食事のプロムナード」「ラーメン」「寿し」……それらの半分寂れた看板が、遠い昔の昭和の匂いを感じさせる。いい時代もあったんだろうなぁ…
1件の温泉施設でひとっ風呂浴びたあと、近くの無料キャンプ場を今晩の宿に決めた。
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